今回はTRN-V90のレビューをしたいと思います。
TRN-V90はTRN社から販売された新しいイヤホンです。
TRN社は今まで価格帯としてアンダー5000円の商品やドライバー数の少ないイヤホンを作っていたイメージがありました。
しかし、今回のTRN-V90は片耳5ドライバーという多くのドライバーを搭載し、5000円を超える価格のイヤホンとなっています。
また、5ドライバーは4BA+1DDのハイブリッド構成です。
さらに、イヤホンは金属筐体で高級感があり、今までのTRN社のイメージを変えてきています。
TRN-V90はどのような音作りがされているのでしょうか。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
TRN-V90の仕様について
仕様 |
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Model Number: TRN-V90 |
インピーダンス:22Ω |
カラーバリエーション: ブルー、ブラック |
ヘッドホン感度:110dB |
プラグタイプ:2pin |
周波数応答の範囲:7Hz-40kHz |
歪み度:<1% 101 dB |
構成: 1DD+4BA ハイブリッド型イヤホン |
TRN-V90のカラーバリエーションは2種類です。
私は今回ブラックカラーのモデルをGK オーディオ(@AudioGeek1)さんから提供していただきました。
値段は6000円です。
販売店はAmazon、Aliexpress、DROP等が大手だと思います。
保証は一年です。
TRN-V90は4BA+1DDドライバーのハイブリッド構成のイヤホンです。
また、2pinですのでリケーブルが可能です。
TRN-V90の外観等について
購入時の外観、付属品について
外箱はTRN社のいつも通りのパッケージです。
KZ社は5000円前後以上の高級モデルには豪華版があるのですが、TRN-V90にはないみたいです。
イヤーピース1種類×3サイズ
ケーブル
保証書類
持ち運び用のケースがついてこないので別途購入する必要があります。
購入時の本体の外観について
TRN-V90の筐体はフェイスプレート、シェル部分が金属製、ノズル部分がプラスチック製です。
TRN社のイヤホンはいつも外観が綺麗です。
TRN-V90は金属製で、バリなどありません。
また、傷もなく大変きれいな状態です。
本体の大きさは小さめです。
片耳5ドライバーとは思えない小ささです。
筐体は金属筐体なので多少重めです。
ただ、小さいためフィット感は良く耳が小さい人でも長時間使用が出来ると思います。
〈ステム部分について〉
TRN-V90のノズルは引っ掛かりが有ります。
そのため、外での使用でもイヤーピースの落下を気にすることが無いためおすすめ出来ます。
TRN-V90の音質について
レビューの前提として
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は適度な音量で100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
WM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライ、SednaEarfitです。
TRN-V90では主にスピンフィット、SednaEarfitを試しました。
TRN-V90の音質
〈全体的な出音のバランス〉
TRN-V90は高低音の印象多めの弱ドンシャリ傾向の音で高解像度な音場の広い寒色イヤホンです。
出音のバランスは高低音が少し強め、次に中音という印象の弱ドンシャリ傾向です。
ただ、中音もしっかりと出ています。
全体的にはっきりとしたキレのある音のイメージです。
多ドラは濃いめの音の印象を受けることが多いのですが TRN-V90 は音が濃いとは感じません。
出音の強さのイメージとしては高音≧低音≧中音のイメージです。
また、高解像度、音場が広めで曲の細部までしっかりときれいに聞こえます。
音の傾向としては寒色です。
〈高音〉
TRN-V90で最も印象的に聞こえる音域です。
音の量が多く、また解像度の高さからかなりきれいな高音が出ています。
高音のレンジも広く超高音もしっかりと聞こえます。
刺さるギリギリを攻めている感じなので多少シンバルなどの刺さりがありますがかなり高音は心地いいです。
音の距離としては遠目です。
〈中音〉
TRN-V90では他の音域に比べると弱いですが、それでもはっきりと聞こえる音域です。
曲によってはかなり出ているように聞こえるため、量はしっかりと十分に出ています。
解像度が高くボーカルの透明感をとても感じます。
距離が遠目なのと量が多いわけではないのでボーカル好きにおススメ!というわけではないですが、分離感が高いのでボーカルはかなりしっかりと聞こえます。
サ行の刺さりは感じません。
距離は普通~遠目です。
〈低音〉
TRN-V90でもかなり印象が強く聞こえる音域です。
量もありますが、質も良くかなりハイレベルな低音です。
また、しっかりと深い低音も出ています。
低音はレンジが広く超低音もしっかりと聞こえるので低音が好きな方にもおすすめできます。
個人的には量があるのですが、ぼわついておらずキレのある低音なので好みの低音です。
音の距離は遠目です。
〈解像度〉
解像度はかなり良いほうです。
特に中高音が良いです。
キレのあるしっかりとした出音です。
〈分離感〉
分離感は良いです。
左右に音場が広いためだいぶ良く聞こえます。
音数が増えてもかなり個別の楽器を聞き分けられます。
〈音場〉
音場は広めです。
印象としては左右に広めです。
音場は広めで、分離感もよいのでかなり音を楽しむのに向いています。
〈音量のとりやすさ〉
音量はとりやすいです。
ハイゲイン24前後で聞いています。
音以外の評価として
〈遮音性(音漏れ)について〉
TRN-V90はDD搭載の機種なので、DD用の空気穴があり音漏れがあります。
しかし、音漏れの量は少ないです。
また、遮音性は良いです。
よって、通勤・通学用のイヤホンとして使用をおすすめ出来ます。
〈ケーブルについて〉
TRN-V90のケーブルはTRN社のいつものケーブルです。
被膜が固く癖も強めです。
タッチノイズがあります。
持ち運びやすいケーブルとは言えなさそうです。
リケーブルが必要です。
TRN-V90のまとめ
TRN-V90の特徴
TRN-V90の評価
個人的な価格比のおすすめ度です。
高音 | 5.0 |
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中音 | |
低音 | |
分離感、解像度等 | |
総合評価 | |
TRN-V90は高低音の印象多めの弱ドンシャリ傾向の音で高解像度な音場の広い寒色イヤホンです。
弱ドンシャリ傾向でノリが良く音楽を楽しく聞けるイヤホンです。
また、音場の広さ、解像度の高さからかなり綺麗に楽曲が聞こえます。
個人的には高低音好きな方にかなりおすすめです。
TRN社の音作りが好きなのですが、TRN-V90はかなりおすすめできるイヤホンです!
付属品が少なく、ケーブルとイヤーピースは絶対に変えたほうが良いですが、この2つを変えれば価格に比べて素晴らしい音が聞こえます。
個人的にこの価格帯でもかなりおすすめできる良いイヤホンです!
では次のイヤホンレビューにて。