4BA+1DD

KZ社の新たな多ドライバーモデル 「KZ ZS10」レビュー 【イヤホンレビュー】

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KZ社から販売されているZS10をレビューしたいと思います。

KZ社から出ている多ドライヤホンZS6のレビューは
www.akanamo.com

BA10、AS10のレビューは

www.akanamo.com

www.akanamo.com

です。

一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。

読者様の購入の参考になれば幸いです。

前提として

この機種はKZ社ZS5、6の次期モデルとして発売されました。

KZ社初の5ドライバーモデルとなっています。

4BA+1DDのモデルです。

Twitterや5chでも相当高評価を得ているイヤホンです。

私もこのイヤホンは個人的にも当たりだと思います。

私が購入したのは発売直後の3月でした。

〈注意!!〉
KZ社に良くある個体差ですが、twitterを見ているとDDの形状によって音が異なるみたいです。

今のところDDの形状が3パターンほど見つかっているみたいです。

私のZS10ともしかしたら音も異なるモデルかもしれません。

私の穴がたくさん開いているDDとなっています。

ご了承よろしくお願いいたします。

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www.gearbest.com

外観等について

〈筐体について〉
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作りに関してはKZ社は本当にキレイです。

筐体はプラスチック製ですがバリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。

本当に中国の各メーカーの技術力はとても高い印象を受けます。

写真は左からZS6、ZS5、ZS10です。

ZS5、6とZS10の筐体のサイズを比較するとサイズ感が分かりやすいですね。

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ZS10はZS5、6との比較写真の通り今までのKZ社のイヤホンにしては大きめです。

筐体は縦にも、横にも大きいです。

私は耳が小さめなので私の耳からははみ出ます。

あと、ノズルが太いので耳穴が小さい人は長時間の使用が難しいと思います。

私には長時間使用が多少難しいです。

〈ステム部分について〉
ZS10は引っ掛かりが有りません

ここは個人的にマイナスポイントです。

そのため、外での使用をおススメ出来ません。

〈カラーバリエーション〉
ブラック、ブルー、レッドです。

今回はブラックモデルを購入しました。

購入先・販売元
私の購入先はAliExpressのNiceHCK Audio Storeです。

値段は現在Amazonでは7000円前後です。

販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。

保証は一年です。

Twitterをやっている方であれば、NiceHCK Audio Storeのアカウント@hckexinをフォローしてDMを送るとTwitter割が適用できます。

〈イヤホンの仕様〉
4BA+1DDの5ドライバモデルです。

再生帯域7-40000Hz

プラグタイプは2pinで0.75mmです。2pinは0.78mmもあるので注意です。

〈外観等〉
箱のデザインはとてもシンプルで白を基調としてとてもおしゃれです。

今までのデザインはイヤホンの絵が描かれてましたが、今回は写真です。

また、ケースはとても小さいです。

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〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース1種類×3サイズ(S、M、L)、説明書、保証書と大変シンプルです。

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筐体のバリ等はなく大変丁寧なのですが、ケーブルにごみ?が付いていました。

スライダーかと思いましたが、違うみたいです。

こういう品質管理はしっかりして欲しいところです。

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音質について

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<レビューの前提として>

〈エージングについて〉

私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。

そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。

一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。

〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。

〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。

今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。

〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル

中音はボーカルやバイオリン・ピアノ

低音はドラム

をイメージしています。

〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。

私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。

ZS10では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。

<開封直後>

〈全体的な出音〉
一聴目の感想としては弱ドンシャリ傾向のイヤホンです。

ドンシャリとしては低音がかなり目立つドンシャリです。

出音の強さのイメージとしては低音≧高音>中音のイメージです。

未エージング状態の出音は今までのKZで1番か2番の好印象です。

寒色ではありませんが暖色でもありません。

ただ、自分的にはもっと低音が落ち着いてほしいなと思いました(笑)

低音が好きな人にはこのくらい強めでも良さそうです。

〈高音〉
高音は目立ちますが刺さりはありません。

KZではありますがZS6をイメージされると異なると思います。

〈中音〉
ボーカルは普通から遠目な感じで出ています。

高音、低音と比べると全体的に小さめの音量です。

男性ボーカルに比べると女性ボーカルがいい感じですね。

〈低音〉
低音は出音のバランスとしては強め。

RN-QT2の次に出ています。

〈解像度〉
解像度はやはり5ドライバ搭載機種なので高いです。

音の終わり際などや無音状態になるときがはっきり聞こえます。

〈分離感〉
高解像度なので楽器と楽器の分離感は高めですね。

残響音は少なめな印象です。

〈音場〉
音場は広めだと思います。

〈音量のとりやすさ〉
音量は取りづらいです。

ZS5、6よりも大きな音量で同じ音量です。

音量はハイゲイン40以上。

<エージング後>

〈全体的な出音〉
エージング前と後で出音が違う機種になりました。

ドンシャリホンからピラミッドバランス傾向な音へと変化しました。

音は寒色、暖色の中間という感じなので変わらずですね。

ただ、キレキレのクール一色というZS5、6と比べると濃いめの暖色とはっきり言えそうです。

出音の強さのイメージは低音≧中音>高音という感じです。

ただ、高音は出ていない、というわけではありません。

きちんと、キラキラした音が出ています。

〈高音〉
高音は3つの音としたら一番出ていないです。

ただ、ちゃんと高音ははっきり出てますし、キラキラ感はあります。

刺さりはまったくありません。

距離としては遠めです。

〈中音〉
高音に比べて出音は強めです。

中音の距離は近くはありませんがちょうどいい距離です。

サ行の刺さりもありません。

音場が広いのでボーカルがはっきりと良く聞こえます。

しかし、耳元で鳴っている感じではありません。

そのため、とても近いボーカルが好みの人にとってはオススメできません。

ただ、中音の全体との音の距離、強さのバランスは非常に良いと思います。

〈低音〉
ZS10の出音の特徴は低音です。

低音は3つの音の中では最も強いです。

ただ、とても強い、というわけではなくバランスの中で強いだけで低音ホンを求めている人には満足させられないと思います。

キレキレな低音ではないですがもわっともしていないです。

少し濃いめ、または暖色傾向だな、と感じるのはこの低音のおかげだと思います。

ドラムのドンッという音がずしりと来ます。

〈解像度〉
解像度は非常に高いと思います。

特に音の消え際がはっきり分かります。

各帯域の音がメリハリがあります。

ただ、音源の良し悪しで相当印象が変わると思います。

〈分離感〉
分離感は良い方です。

楽器と楽器、楽器とボーカル等の分離がとても良いです。

おそらく解像度の高さからだと思います。

〈音場〉
ZS10の特徴は音場です。

音場はこれまでのレビューの中では最も横にも縦にも広いです。

残響音は少なめです。

私は音場が広いイヤホンが好みなので音場に関してはこれまでのレビューで一番だと思います。

音場が広いことから音のバランスが良く聞こえます。

〈音量のとりやすさ〉
音量は取りづらい印象です。

携帯電話でもいつもの音量よりも1つ挙げたほうがよかったです。

具体的に私はWM1Aでハイゲイン40前後で聴いています。

そこまで上げる必要はないため、携帯電話で聞いている人でもオススメです。

音以外の評価として

ケーブルについて
ケーブルにバリのようなものが残っていたことは相当マイナスです…

また、これはこのイヤホンで初めて感じたのですがマイク側(右側)の音が小さく感じました。

これがKZ社に良くあるという初期不良なんでしょう(笑)

ケーブルのクオリティはZS5、6よりも良いとは思います。

それはケーブルの皮膜が変更されており、ケーブルとケーブルがくっつきづらい素材に変わっているからです。

ただ、あまり音の良い線材とは言えないのは同じです。

また、ZS10のケーブルはZS5、6と変わらず良く絡まります

そこまでタッチノイズはありません。

いままでと同じできしめんケーブルがオススメです。

ZS10はZS5、6と2pin端子の形が少し異なっており、ZS5、6と別仕様のきしめんケーブルが売られています。

ただ、それぞれ2pinの径が0.75mmなのは同じなので刺さります。

また、プラスマイナスも同じため逆位相にもなりません。

そのため、私はZS5、6用のきしめんケーブルを刺しています。

下の写真は実際にZS5、6用のケーブルをZS10に刺したところです。

少し隙間が空きますが、そこまで違和感はないと思います。

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〈遮音性(音漏れ)について〉
高いレベルで漏れていません。

ダイナミックドライバ用の空気穴は筐体内側にあります。

DD用の空気穴が2つありますがそこまで漏れていません。

音漏れはZS5と同程度に漏れてません。

そのため、通勤・通学用のイヤホンとして向いていると思います。

まとめとして

ZS10のおすすめできる点はとても広い音場です。

また、出音は全体的にバランスの取れた音が鳴っています。

解像度も相当高いです。

万人受けするモデルだと思います。

デメリットとしては、筐体とノズルが大きいため耳の小さい人には装着感の問題が発生すると思います。

おすすめできる人

・出音のバランスの良いイヤホンを求めている人。中低音好きな人にはぴったり!

・この価格帯では高解像度なので携帯電話等の付属イヤホンから脱却したい人

・音漏れの少ない通勤用イヤホンを求めている人。

おすすめできない人

・派手なドンシャリイヤホンが欲しい人

・イヤホンに10000円近くは出せないよ、という人


ZS5、6が高音重視のかなり派手な音だったので中低音重視のZS10はなかなか方向転換したな、という印象です。

ZS5、6と音を比べると音のバランスが全然違うモデルなのでこれらが苦手だった人に聞いてもらいたいな、と思います。

また、5ドライバーイヤホンとしてただドライバーをつめたという感じではなくしっかりとバランスが考えられおり全体の音の完成度はとても高いです。

ZS5、6のドンシャリでKZ社の音作りが苦手だ、と感じた人に是非とも聞いてもらいたいです。

それほどこのZS10は違います!!

ではでは次回のレビューにて

www.gearbest.com

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