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弱ドンシャリめな音で高い分離感、音場の広いスッキリしたイヤホン「TINHIFI T2 PLUS」【イヤホンレビュー】

今回はTINHIFI T2 PLUSのレビューをしたいと思います。

TINHIFI T2 PLUSはTINHIFI社から2020年に販売されたイヤホンです。

TINHIFI社はこれまでも多くのイヤホンを作っており、TINHIFI T2 PLUSの前身であるT2やP1等を作っているメーカーです。

今回そのTINHIFI社のT2のブラッシュアップモデルであるT2 PLUSをレビューしたいと思います。

前モデルのT2は2DDモデルだったのですが、今回はシングルドライバーのモデルとなっております。

このイヤホンの特徴は、アンダー1万円モデルとしては高級な高品質なアルミニウム合金金属をCNC技術で加工により高精度で削り出された筐体で作られているということです。

筐体に高級感があり、金属を筐体に使うことで、プラスチックとは異なり音の響きなども変わりますね。

また、アンダー1万円という価格帯なのでパッケージや付属品もクオリティが高いものとなっています。

TINHIFI T2 PLUSはどのような音作りがされているのでしょうか。

読者様の購入の参考になれば幸いです。

TINHIFI T2 PLUSの仕様について

仕様
Model Number: TINHIFI T2 PLUS
インピーダンス:16Ω
カラーバリエーション:シルバー
出力音圧レベル :95dB/mW
プラグタイプ: mmcx
周波数応答の範囲:10Hz-40000Hz
構成: 10mmダイナミックドライバー シングル構成

TINHIFI T2 PLUS のカラーバリエーションは1種類です。

カラーバリエーションはありませんが、その分低価格なのかな、と感じています。

デザインは全体に丸みを帯びたもので、とても手触りが良いです。

値段は6380円です。

販売店はAmazonです。

保証は6か月です。

TINHIFI T2 PLUS のドライバーは、10mmダイナミック・ドライバーです。

また、mmcxですのでリケーブルが可能です。

筐体が高品質なアルミニウム合金金属をCNC技術で加工により高精度で削り出されていることが特徴です。

さらに、金属筐体で高級感があり落下などのアクシデントに強いことはプラスですね!

TINHIFI T2 PLUSの外観等について

購入時の外観、付属品について

TINHIFI T2 PLUS は約6000円とアンダー一万円ですが、ほぼ5000円に近いイヤホンです。

しかし、パッケージやケーブル、その他付属品は低価格中華イヤホンに比べるとはるかに質が高いです。

筐体も金属製ですので価格に比べて高級感があります。

私のサイトのレビューで多い低価格中華イヤホンと比べると、パッケージ付属品の質が高いため、外箱は低価格中華イヤホンよりは多少大きいです。

梱包も非常に丁寧で好感が持てます。

パッケージ付属品について

イヤホン本体

イヤーピース2種類

銀メッキケーブル

説明書類

TINHIFI T2 PLUS の同梱物の内容は低価格イヤホン同等です。

しかし、ケーブルは低価格イヤホンに比べて質が高い物が付属されています。

また、イヤーピースも素材違いが入っていて、サイズもたくさんあるのでぴったりはまるイヤーピースが見つけられそうです。

購入時の本体の外観について

TINHIFI T2 PLUS の筐体はフェイスプレート、シェル、ノズルとすべてが金属製です。

そのため、プラスチック製のイヤホンに比べて耐久力が高く、長く利用できます。

また、外観が非常に綺麗です。

TINHIFI T2 PLUS は金属製で、バリなどありません。

また、傷もなく大変きれいな状態です。

バリなどもなくぶつかった痕や塗装剥げもなく非常にきれいな状態です。

本体の大きさは小さめです。

筐体は金属ですがそこまで重くはありません

ノズルは通常程度の太さで、個人的には装着感が良いです。

金属製ですが、耳にあたる内側の部分も鋭角ではなく丸みがあるのでアンドロメダやZS5系列のように当たって痛くなりません。

そのため、フィット感が良く耳が小さい人でも長時間使用が出来ると思います。

ステム部分について〉
TINHIFI T2 PLUS のノズルは引っ掛かりが有ります

そのため、イヤーピースの落下を気にせず外でも利用できます。

他のイヤホンとのサイズ比較

TINHIFI T2 PLUSKBEAR KS2KBEAR KB04とのサイズ感は写真のような感じです。

TINHIFI T2 PLUSの音質について

レビューの前提として

〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。

〈エージング方法について〉
私のエージング方法は通常聞く音量で100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。

〈再生機器について〉
Zishan DSDS(4499ver)、アンバランス出力、ターボモード未使用です。

〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル

中音はボーカルやバイオリン・ピアノ

低音はドラム

をイメージしています。

〈イヤーピースについて〉
付属の物を使います。

耳のサイズから基本的にはSサイズです。

〈私が音質評価でよく使う表現について〉

寒色、暖色音の聞こえ方です。
寒色はクール系、キンキン(金属的な、刺さりの有る)、線の細いイメージです。
暖色はウォーム系、刺さりの少ない線の太いイメージです。
派手(明るい、元気)、地味(暗め)派手や明るい、元気は、音の押し出しの強さのようなイメージです。
地味はゆったりとした、落ち着きのある、のようなイメージです。
フラット、ドンシャリ、かまぼこフラットは強調された音域が無い
ドンシャリは高音、低音が強調されている
かまぼこは中音が強調されている
刺さる特定の音が耳に障る場合です。

TINHIFI T2 PLUSの音質

〈全体的な出音のバランス〉

TINHIFI T2 PLUS音のバランスとしては高低音の印象多少強めな弱ドンシャリなバランスの音で高い分離感、音場の広いスッキリした印象を受ける寒色傾向なイヤホンです。

出音のバランスは、高低音が少し強め、少し中音は抑え気味で遠目に鳴っている印象の弱ドンシャリなバランス傾向の音です。

出音の強さのイメージとしては音=高音≧中音のイメージです。

また、分離感が高く、音場が広い印象を受けます。

非常にクールでドライな印象で解析的な音です。しっとりとした音の質感を求めるというよりも音楽をノリ良く聞けるタイプです。

解像度も高めでしっかりと聞こえます。

音の傾向としては寒色です。

〈高音〉
TINHIFI T2 PLUS では最も量が多いと感じる音域です。

かなりはっきりしっかりと聞こえる音域です。 もっとも、シャカシャカしたうるさい高音ではないためきれいに聞こえます。

高音のレンジも広く超高音もしっかりと聞こえます。

音はの印象は強めですが、線が細くクールですっきりとした印象を受けます。

ただ、量が多いこととレンジが広いことから少し刺激的で強い音の印象です。

しかし、シンバルなどの刺さりはありません。

音の距離としては普通~やや遠めです。

〈中音〉
TINHIFI T2 PLUSでは最も音の量は少ない音域です。

また、音が遠目なので中音は少し印象が弱く感じますが中音域はくっきりはっきりと聞こえます。

ただ、分離感が高く、音の被りが無いためギターやボーカルなど中音域がメインの曲の空気感が素晴らしいです。

中音は非常に固めでクール、ドライな印象を受けます。

そのため、細めで解析的で分析的な音といえば良いのでしょうか。情感はあまりないタイプです。

ここは好みが分かれるところだと思います。

サ行の刺さりは感じません。

距離は遠目です。

〈低音〉
TINHIFI T2 PLUSで最も量が多く印象が強く聞こえる音域です。

高音よりも派手さはないですが、量がしっかりある印象です。

全体的にクール系な音で低音のキレがあって量感もあり、スピード感も感じられるハイレベルな低音です。

低音の弱めな曲でも低音の存在感が感じられます。

低音はレンジが広く超低音もしっかりと聞こえますが、重低音という印象は無く量は多いですが少し軽い低音の印象です。

音の距離は普通~遠目です。

〈解像度〉
TINHIFI T2 PLUSの解像度は良いほうです。

全音域しっかりと聞こえ、音場が広めなので音がはっきりと聞こえるため全音域おすすめできます。

非常に解析的なクールな音で、解像度の高さが分かると思います。

ただ、音の熱量や熱さは少ない印象です。

分離感・音場

TINHIFI T2 PLUS の分離感はかなり良いです。

全体的にクール系な音でキレがあって量感もあり、スピード感も感じられるのは分離感が高い点にあると思います。音場が広い点もプラスに作用していると感じます。

中音の量が他の音域よりも少ないと感じますが、くっきりと聞こえるのは分離感の高さゆえかな、と感じます。

音の質的にも解析的・分析的に聞こえます。

音場は全体的に広め、横の広さよりも高さがある感じに聞こえます。

DDの空気穴のおかげでしょうか、音場の広さはかなり広めに感じます。

〈音量のとりやすさ〉
音量は普通程度です。

ターボモード未使用の27前後で聞いています。

音以外の評価として

〈遮音性(音漏れ)について〉
TINHIFI T2 PLUS はDD搭載の機種なので、側面と背面に空気穴はあります。

そのため、音漏れがあります。

また、音漏れの音は大きめです。

遮音性についてはノズルが長く、なかなか高いレベルにあります。

ただ、音漏れの音が大きいため、通勤・通学用のイヤホンとして使用をあまりおすすめ出来ません

〈ケーブルについて〉
TINHIFI T2 PLUS のケーブルは 銀メッキケーブルでかなり柔らかめで取り回しやすいケーブルです。

タッチノイズも少なめで柔らかく取り回しがしやすいのでこの5000円を超えるイヤホンの付属ケーブルとしてはかなり質が高いです。

また、音質も付属ケーブルとしては良い印象です。

リケーブルしなくても良い音が楽しめます。

ただ、多少タッチノイズがあります。

音質も良くしなやかで、持ち運びやすいケーブルとは言えそうです。

TINHIFI T2 PLUSのまとめ

TINHIFI T2 PLUSの特徴

  • 高低音の量と質が高め
  • 中音のクールさは珍しい
  • 付属品ケーブルの質の高さ
  • 分離感、音場の広さ
  • 装着感が良い
  • 線が細めで解析的
  • 音漏れが大きい
  • ドライ、クールすぎて情感を感じにくいかも

TINHIFI T2 PLUSの評価

個人的な価格比のおすすめ度です

高音 4.5
中音 4.0
低音 4.5
分離感、解像度等 4.5
総合評価 4.5

TINHIFI T2 PLUS音のバランスとしては高低音の印象多少強めな弱ドンシャリなバランスの音で高い分離感、音場の広いスッキリした印象を受ける寒色傾向なイヤホンです。

非常にクールなドライ系で個人的には好きな音です。

また、高音は量が多めですがシャカシャカした軽い音ではなく綺麗系なのも好みです。

付属ケーブルの質も良く、筐体も金属製で装着感も良い点もおすすめです。

音漏れが大きめ点は個人的に少し気になりますが、リケーブルも出来るし長く利用できる良いイヤホンではないでしょうか。

TINHIFI T2 PLUSはおススメできる良いイヤホンです。

では次のイヤホンレビューにて。

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