今回はKZ E10のレビューをしたいと思います。
今回レビューするのは私のブログではおなじみのKZ社の製品です。
前回KZ社のTWSイヤホンのレビューとしてKZ T1 TWSをレビューしました。
今回のKZ E10もTWSイヤホンにはまって以来色々とTWSイヤホンを調べているうちに見つけたイヤホンです。
メーカーはおなじみのKZなのとKZ T1 TWSの次に発売された商品ということ色々と改善されていそうなのでサウンドクオリティには期待が出来ます。
また、いつも低価格で質の高い商品を作っているので音以外のクオリティにも期待大です!
そして、今回私のレビューするKZ E10の特徴は何とTWSイヤホンなのに合計5ドライバーを搭載したイヤホンだということです!
さすがKZ社ですね。
もう普通の有線イヤホンと遜色ないドライバー数をTWSイヤホンにも載せてきます。
ただ、ドライバーが増えると電池のもちや防水対策、重さが増える点等対応しなければならないことが増えると思うのですがその辺はどうなっているのでしょうか。
今回のKZ E10はどのような音作りがされているのでしょうか。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
KZ E10の仕様について
商品名 | KZ E10 |
ドライバー | 10mmダイナミックドライバとデュアル30095のBAと デュアル50060のBA |
チップ | 3020Qualcomm |
●通信仕様 | |
Bluetooth version | 5.0 |
対応Bluetoothブロファイル | A2DP,HFP,HSP,AVRCP |
対応コーデック | AAC、SBC、aptX |
●その他 | |
充電時間* | 約2.5時間 |
使用可能時間:連続通信(音楽再生時)* | 最大約5時間(ヘッドホン) |
防水防滴仕様 | IPX5 |
カラー | ブラック |
今回私はブラックカラーのKZ E10をHCKさん(@hckexin)から購入しました。
色は一種類しか選べませんが、その分国産メーカーさんに比べて価格が安いです。
何といっても全部で5ドライバー搭載のイヤホンですので!
価格は7000円です。
この価格でハイブリッドドライバー搭載は凄いです。
一度の動作時間が3~5時間と動作時間は多少短いですが、ケースで何度も充電が出来るのでそこまでマイナスではありません。
また、高い防水性能のIPX5に対応しているところは持ち運びをするTWSとしては良いですね。
また、しっかりとaptXで接続されています。
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KZ E10の外観等について
購入時の外観、付属品について
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イヤホン本体
充電機能付きケース
USB Type-Cケーブル
標準イヤピース 1ペア S/M/L
ユーザーマニュアル等
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付属品は必要最低限入っています。
イヤーピースは1種類ですが、しっかり3サイズありピッタリなサイズの物を選べます。
付属のイヤーピースでないと充電がしづらいです。
KZ E10のケースはプラスチック製ですが、かなりしっかりとした作りです。
プラスチック製ですが、比較的大きめで重いかな、と感じます。
また、高級感のあるケースの外観なのですが非常に滑りやすく持ち運びしづらい印象を受けました。
横に広い形で手のひらに収めやすく持ちやすいです。
KZ E10の外観について
KZ E10の筐体はフェイスプレート、シェル、ノズル部分がすべてがプラスチック製です。
イヤーフック部分があるため筐体は大きいですが、プラスチック製のため持ち運びやすいです。
ただ重量があります。重いため持ち運びにはマイナスですが、装着感という意味ではプラスです。
また、筐体のつくりは良く大変きれいです。
さすがKZ社です。
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筐体の大きさは大きめです。
ノズルに引っ掛かりがあるのでイヤーピースの紛失の心配はありません。
イヤホンは重いです。
イヤーフック部分があるため動いていてもずれることはほぼありません。
また、イヤホン自体のフィット感が良くて使用時に重みで落ちてくるということはないです
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KZ E10のペアリング方法、操作性、操作方法について
ペアリング方法
KZ E10のペアリング方法は充電機能付きケースのふたを開けるとイヤホン本体が自動で接続されます。
その後に、自動でペアリングモードになります。
操作性
KZ E10の主な操作はフェイスプレート部分にをタッチすることです。
タッチ式なので不意に触れてしまうことに注意です。
タッチ式なので操作によるイヤホン位置のずれなどは生じずに利用できます。
主な操作方法
【電源オン/オフ】
電源オン:充電ケースから取り出すだけで、自動的に電源オンになります。
電源オフ: イヤホンを充電ケースに入れるだけで、自動的に電源オフになります。
【主な操作方法】
音楽再生/停止・・・イヤホン(LR)のフェイスプレートを1回押す
【電話に出る】
受話中にイヤホン(LR)のフェイスプレートを1度押す。
KZ E10のフェイスプレートの反応は並程度です。
KZ E10の音質等について
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レビューの前提として
〈エージングについて〉
私は実体験からエージングは必要があると思っています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は適度な音量で100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライ、SednaEarfitです。
KZ E10では主にスピンフィット、SednaEarfitを試しました。
ただ、これらのイヤーピースに変えると蓋が閉まらなくなるので、外で持ち運ぶ際には使用できませんのでご注意を!
〈私が音質評価でよく使う表現について〉
寒色、暖色 | 音の聞こえ方です。 寒色はクール系、キンキン(金属的な、刺さりの有る)、線の細いイメージです。 暖色はウォーム系、刺さりの少ない線の太いイメージです。 |
派手(明るい、元気)、地味(暗め) | 派手や明るい、元気は、音の押し出しの強さのようなイメージです。 地味はゆったりとした、落ち着きのある、のようなイメージです。 |
フラット、ドンシャリ、かまぼこ | フラットは強調された音域が無い ドンシャリは高音、低音が強調されている かまぼこは中音が強調されている |
刺さる | 特定の音が耳に障る場合です。 |
KZ E10の音質
〈全体的な出音のバランス〉
KZ E10の感想としては中音強めのかまぼこ傾向の音で、ボーカルが強調される高解像度の寒色傾向なイヤホンです。
出音のバランスは特に中音が強いです。
かまぼこ傾向で低音が弱めな印象を受けます。
TWSなので音場は狭めで全体の距離が近いので中音の迫力が強いです。
解像度の高さから空気感が非常に良く分かります。
各音域の解像度、分離感が良く聞きとりやすくきれいな音が鳴っています。
音はKZらしく非常に良いですね!
出音の強さのイメージとしては中音>高音>低音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
〈高音〉
KZ E10の高音の量は中音よりは少ないですが、低音よりは多いです。
高音の距離が近く量も十分ありしっかりときれいに聞こえます。
高音好きな人でも満足できる量の高音が聞こえます。
レンジもTWSにしては広めで超高音が綺麗に聞こえます。
シンバルは綺麗に鳴っていますが、シンバルなどの刺さりはありません。
音の距離は近め~やや普通です。
〈中音〉
KZ E10の特徴は何といってもこの中音です。
音の量が最もあります。
また、距離も近く解像度も高いので非常に鮮明に聞こえます。TWSですがリップノイズも良く分かるレベルです。
空気感の表現が素晴らしいと感じました。
TWSでこれだけ空気感が伝わるのは初めてだと思います。
特に中低音の情報量が多くエネルギッシュに聞こえてきます。
サ行の刺さりはありません。
距離は近いです。
〈低音〉
KZ E10の低音の量は最も出ていないです。
低音は量が多くありません。また、レンジは広いとは言えず超低音は出ていません。
低音はレンジの狭さを感じますし軽い低音です。
そのため、低音好きな方には満足できないかもしれません。
距離は近め~普通です。
〈解像度〉
TWSとしては解像度は高いです。
空気感の表現や音の輪郭のリアリティをこれだけTWSで聞こえるのは驚きです。
この辺は有線イヤホンで培った技術ノウハウがあるのでしょう。さすがKZ社です。
綺麗にはっきりと各音域が聞こえます。
特に中高音がきれいです。
〈分離感・音場〉
音場は近め~やや普通で中音が他の音域に比べると近めですが、分離感は良いです。
そのため、ごちゃっと聞こえるのではなく各音域をはっきりと聞き取ることができます。
きれいに各音域の量がバランスよく聞こえます。
KZ E10の音以外の評価として
〈音漏れ・遮音性について〉
KZ E10はDD搭載の機種ですが、空気穴があり音漏れはかなり大きいです。
個人的なマイナスポイントです。
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ただ、結構耳の奥まで入る形で遮音性が高く電車などの騒音下でも音楽を楽しめます。
通勤・通学のイヤホンにはおすすめできません。
〈電池の持ちについて〉
KZ E10を実際に使用したところ、満充電状態から切れるまでは約4.5時間(aptX時)でした。
電池の持ちは上々です。
〈接続性ついて〉
Bluetooth5.0、aptXで接続が出来ています。
しかし、aptXの割に通常の電車内や駅構内でも少し音の切れる率が他のTWSよりも多かったです。
また、満員電車、新宿駅や東京駅などの構内では音切れがかなり気になりました。
こうした、駅などを利用しない方は通勤・通学時でも十分に利用できそうです。
KZ E10のまとめ
KZ E10の特徴
KZ E10の評価として
個人的な価格比のおすすめ度です
音質 | ![]() |
操作性 | ![]() |
再生時間(約5時間再生可) | ![]() |
防水防滴・フィット感等(IPX5) | ![]() |
総合評価 | ![]() |
SoundLiberty 77は中音強めのかまぼこ傾向の音で、ボーカルが強調される高解像度の寒色傾向なイヤホンです。
本当に音は素晴らしく、TWSとは思えないレベルの中音の空気感を感じられます。
しかし、正直に言って音以外の問題が山積みです…
ただ、KZ社は有線イヤホンメーカーでまだ2作目のTWSイヤホンですので次モデル以降に期待です!
これだけ良い音が出ているTWSイヤホンなのですが、電車などの周りにBluetoothイヤホンの利用者がいる状態では音の途切れが非常に気になってしまうことや操作音の大きさ、音漏れの大きさからTWSイヤホンですが、お家用のイヤホンになってしまうのかな、と思います。
KZ社の次のTWSイヤホンも是非とも聞いてみたいと思いました。
では次のレビューにて。