1BA+2DD

TRN社の三番目のイヤホン 「TRN-V60」 交換品【イヤホンレビュー】

f:id:lzaakki:20180726165655j:plain

TRN社から販売されているV60をレビューしたいと思います。
TRN社から出ている1BA+1DDイヤホンV20のレビューは

www.akanamo.com

です。

一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。

前提として

この機種は発売時期としてはTRN社V10やV20の後継機種です。
RN-QT2と同じ1BA+2DDのイヤホンです。

この機種の第一印象はおそらくtwitterや他のブログを拝見されていればわかると思いますが、非常に最悪です(笑)
ちなみに私もそう思っていました。
イヤホンの音質の開封直後のところで書きますが、最悪の印象でした。

しかし、TRN社は故障を認めたのかマズイと感じたのか、TRN-V60の購入者は交換対応品と交換することが出来るようになりました。
私はNiceHCKさんから購入していたのですが、簡単に交換対応をしていただきました。

そして、その交換品の音質は、とても良いです!!
当ブログは販売元に一度も提供されていない弱小ブログですのでステマは一切ないのでご安心を(笑)

レビューを書くので、もし好みのイヤホンかも、と感じていただければ、お安く購入できる機会に是非購入して聞いてみていただければな、と思います。

私が購入したのは発売直後の今年の5月でした。
ただ、現在はすべてのV60が交換品と同等の後期型だと思います。

www.gearbest.com

外観等について

〈筐体について〉
フェイスプレートが金属で、シェル部分がプラスチックという筐体もハイブリットです。
TRN社では初めての金属を筐体に使用したイヤホンです。
全体的な作りとして傷や隙間もなく大変きれいです。

以下、左からV60、V20、V10となっています。
f:id:lzaakki:20180726165726j:plainf:id:lzaakki:20180726165738j:plain
f:id:lzaakki:20180726165744j:plainf:id:lzaakki:20180726165750j:plain

筐体の大きさは全体的にかなり小さいです。
縦には長いですが、横に短いです。

筐体は薄めで、ノズルは短めです。
ノズルの太さは今までのTRN社のイヤホンと同じ太さでちょうど良いです。
そのため、耳が小さい人でも長時間使用は耳が痛くなく利用できると思います。
私は長時間使用が出来ます。

〈ステム部分について〉
V60は引っ掛かりが有ります
そのため、外での使用も安心できます。

f:id:lzaakki:20180726170559j:plain

〈カラーバリエーション〉
ブルー、レッド、ブラックです。
今回はブラックモデルを購入しました。

〈購入先・販売元〉
私の購入先はAliExpressのNiceHCK Audio Storeです。

値段は現在Amazonでは7000円前後です。

販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。

保証は一年です。

Twitterをやっている方であれば、NiceHCK Audio Storeのアカウント@hckexinをフォローしてDMを送るとTwitter割が適用できます。

〈外観等〉
箱のデザインはとてもシンプルで白を基調としてとてもおしゃれです。
今までのTRN社のデザイン通りイヤホンの絵が描かれています。

f:id:lzaakki:20180726170839j:plain

〈イヤホンの仕様〉
1BA+2DDの3ドライバモデルです。
再生帯域20-20000Hz
プラグタイプは2pinモデルです。

f:id:lzaakki:20180726171012j:plain

〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース三種類(S、M、L)、説明書、保証書と大変シンプルです。
今回は梱包がきれいになっていて好印象です。

f:id:lzaakki:20180726171105j:plainf:id:lzaakki:20180726171112j:plain

音質について

f:id:lzaakki:20180726171125j:plain

<レビューの前提として>

〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。

〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。

〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。

〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル、中音はボーカルやバイオリン・ピアノ、低音はドラムをイメージしています。

〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
ZSAでは主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。

<開封直後>

〈全体的な出音〉
〈交換前の音の感想〉
籠もりすぎていて、音が全く出ていないです。
正直レビューしたくないレベルです。
高音はほぼ聞こえずに、低音だけが以上に強いという音です。
音のバランスは低音>中音=高音です。
音量も取りづらく50は必要です。

〈交換品の到着直後の音の感想〉
フラット傾向のイヤホンです。
全体的に音圧の強い印象です。
出音の強さのイメージとしては中音≧高音≧低音のイメージです。
未エージング状態の出音はなかなか好印象です。
最近の新しいイヤホンでエージングしないとひどい音というのは減ってきていると思います。
音の傾向としては寒色です。
現在のところボーカルが一番印象にあります。
このまま伸びれば良いボーカルホンになれそうです。

〈高音〉
高音ははっきりと相当目立ちます。
高音は強いため、多少刺さりがある曲があります。

〈中音〉
一番はっきりと強い音域です。
ボーカルは距離としては相当近めで出ています。
そのためか、音場は狭めです。
サ行の刺さりが多少あります。

〈低音〉
低音は強いです。
量はありますが少しもわっとした低音です。
存在感があります。

〈解像度〉
解像度は高いです。
中音域はとてもよく聞こえます。

〈分離感〉
音場は狭いですが、楽器と楽器の分離感は高めです。
左右に分かれて鳴る曲などがはっきりとしていてとても分かりやすいです。
残響音は普通程度です。

〈音場〉
音場は少し狭めだと思います。

〈音量のとりやすさ〉
音量は取りやすいです。
ハイゲイン32~34で聞いています。

<エージング後>

〈全体的な出音〉
全体的な出音はエージング前と多少変化があると思います。
全体的に押し出しの強いフラット傾向の音です。
とてもパワフルな音が出ています。
ボーカルはエージング前よりも抑えられたと感じますが、はっきりと聞こえます。
V60は全体の音を強調していると思います。
音は寒色でクールです。
出音の強さのイメージは低音=中音≧高音という感じです。

〈高音〉
高音はしっかりと出ています。
キラキラ感がかなりあります。
また、エージング前刺さりが多少あった曲での刺さりはだいぶ収まりました。
ただ、全く刺さらないわけではないので注意です。
刺さるギリギリの音ですね。
音の鳴る位置が遠めなので音場の広さに貢献していると思います。

〈中音〉
中音はエージング前と異なり大分量が抑えられています。
サ行の刺さりはありません。
音圧が強いのでボーカルははっきりと良く聞こえます。
とても近いボーカルが好みの人にとってはオススメできません。
中域の距離がエージング前と異なり少し遠めの距離になりました。

〈低音〉
低音は強さは変化がないと思います。
低音ははっきりくっきり出ています。
すこしもわっとした低域だとエージング前は書きましたがその印象は現在ではなくキッチリ綺麗な低音が出ています。
かなり強めに出ていますが、中音域にかかるわけではなく、ちょうどよい感じで女性ボーカルがきれいに聞こえます。

〈解像度〉
解像度はかなり高めだと思います。
全体的に音圧が強いためごまかしがきかないのですが綺麗に各音域が出ています。

〈分離感〉
分離感も相当高めです。
楽器と楽器の音の違い、左右に音が分かれたときもわかりやすく聞こえます。
それぞれの楽器ごとに被って聞こえることが無くとても良いです。

〈音場〉
音場が近めと感じましたがエージング後は普通からやや広めの音場だと思います。
全体的な音圧が強いのですが、高音が特に遠めなのでバランスとしては良いと思います。
残響音は普通程度です。

〈音量のとりやすさ〉
音量は最近の中華イヤホンの中で一番取りやすいと思います。
いつもより2~3下げてちょうど同じ音量に感じました。
携帯でも試してみましたが、携帯でも同様に一つ下げることができました。

具体的に私はWM1Aでハイゲイン32前後で聴いています。
携帯電話で聞いている人でもオススメです。

<音以外の評価として>

〈ケーブルについて〉
ケーブルはV10、V20と同じ物です。

そのため、ケーブルのクオリティはZS5、6よりも良いとは思います。
それはケーブルの皮膜が変更されており、ケーブルとケーブルがくっつきづらい素材に変わっているからです。
ただ、あまり音の良い線材とは言えないのは同じです。

リケーブルをするならばキンバー風ケーブルがオススメです。
少し価格は高いですが、高音の刺さりが抑えられ音のバランスが良くなります。

下の写真は実際にキンバー風ケーブルをV60に刺したところです。
問題は無くきちんとはまります。

f:id:lzaakki:20180726173627j:plain

〈遮音性(音漏れ)について〉
筐体の裏面に1つ空気穴があります。
ただ、音漏れは他のTRN社のイヤホンと同じくほぼありません。
なので、通勤・通学用のイヤホンとして向いていると思います。

まとめとして

交換品が来る前のV60は100均レベルの音です…

ただ、交換後のV60はとてもレベルの高い音です。
私の手持ちの中華イヤホンの中でも3番には入るレベルの高いかつ好みの音です。
また、装着感も相当高いです。

最初からこの商品を出していればTRN社の評価を下げなかったのにとても残念です。
V60の交換品Verは一度聞いてみてもらいたいです。
V60を購入した人は新しいV60を交換が出来るので本当に交換してみることを是非ともお勧めします!!

<おすすめできる人>

・価格の安い高音の派手なイヤホンを求めている人。高音好きな人にはぴったり!
・この価格帯では高解像度なので携帯電話等の付属イヤホンから脱却したい人
・音場の広いイヤホンを求めている人。

<おすすめできない人>

・派手な音の苦手な人


TRN社は後期バージョンはどれもレベルの高い音なのですが、初期型のクオリティが低すぎて自らTRN社の首を絞めている気がします…
V80はどうなるのでしょうか。

派手目なわかりやすい音、かつ低価格なので中華イヤホンに手を出そうか迷っている人にお勧めできるイヤホンです。
デザインがおしゃれで耳からはみ出さないのも好印象ですね。

ではでは次回のレビューにて

www.gearbest.com

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です