今回はKB EAR KB06のレビューをしたいと思います。
KBEAR社はKZ風な筐体を用いた5BAドライバーのKB10やシングルダイナミックドライバーのOpalのレビューをしてきました。
今回そんなKBEARから新モデルが発売されたので購入してみました。
KB EAR KB06は2BA+1DDのハイブリッドモデルです。
2BA+1DDのハイブリッドモデルというと低音をダイナミックドライバー、中高音をBAドライバーに任せるといった各ドライバーの特性をうまく生かした音作りがしやすい印象があります。
そこにKBEARの目指す音作りという個性が加わるので、個人的に非常に各種メーカーの色が出やすいと思います。
KBEARからハイブリッドモデルのイヤホンが出るのは初めてなのでどのような音がするのか楽しみです。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
KBEAR KB06の仕様について
仕様 |
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モデル名: KB EAR KB06 |
ドライバー:1ダイナミック&2バランスド・アーマチュア |
インピーダンス:32Ω |
音圧感度:111dB |
応答周波数:7Hz-40000Hz |
カラー:ブラック/シルバー |
プラグ :2pin |
今回私はブラックモデルをEasy earphones(@hulang)から購入しました。
1年保証があります。
2BA+1DDという構成です。
KBEAR KB06の外観等について
購入時の外観、付属品について
KB EAR KB06をAliexpressで購入しました。
KBEAR KB06はAliexpressで購入するとおなじみのプチプチの袋に入っていました。
箱に痛みなどなく無事に届きました。
イヤホン本体
ケーブル
イヤーピース(1種類×3サイズ)
説明書類
持ち運び用のケースなどはないので別途購入がおススメです。
KBEAR KB06の外観について
KB EAR KB06の筐体はフェイスプレートが金属製、シェル、ノズル部分がプラスチック製です。
筐体のつくりはバリや気泡などなくきれいです。
また、フェイスプレートが金属製なため価格よりも高級感のある外観です。
筐体の大きさは小さいです。
ノズルに引っ掛かりがあるのでイヤーピースの紛失の心配はありません。
また、筐体はかなり軽いです。そのため、使用時に重みで落ちてくるということはないです。
今回KB EAR KB06と同時購入したNEX 202、NEX 602とのサイズ感は写真のような感じです。
KBEAR KB06の音質について
レビューの前提として
〈エージングについて〉
私は実体験からエージングは必要があると思っています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は適度な音量で100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライ、SednaEarfitです。
KB EAR KB06では主にスピンフィット、SednaEarfitを試しました。
開封直後(エージング前)
〈全体的な出音のバランス〉
KB EAR KB06は中低音の印象が強めな高い分離感の出音の寒色イヤホンです。
出音のバランスは中低音が強めで、高音はその二つよりも抑え気味という印象です。
全体的にくっきりはっきりとした出音のイメージです。
出音の強さのイメージとしては中音≧低音>高音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
〈高音〉
高音の量は他の音域に比べて控えめです。
中低音と比べるとかなり少ないです。
重心が低めなので高音のレンジも狭いです。
シンバルなどの刺さりはないです。
音の距離は普通です。
〈中音〉
KB EAR KB06 で最も印象的に聞こえる音域です。
量もあり、距離も近いのでかなりはっきり聞こえます。
解像度も高くきれいに中音が聞こえます。
ボーカル好きな方におすすめできそうです。
距離は近めです。
〈低音〉
中音よりも控えめですがかなり量は多めです。
量があり、深い低音もしっかりと出ておりレンジは広いです。
ただ、深い低音は量が多少少ないです。その分ぼやけた低音ではなくキレのある低音です。
距離は普通です。
〈解像度〉
中音の解像度がかなり高いです。
また、音の消え際等が非常に明瞭に聞こえます。
高低音は普通です。
〈分離感・音場〉
音場は広くないのですが、分離感は高めです。
中音の量が多いのですが被りが少ないです。
〈音量のとりやすさ〉
音量はとりやすいです。
ハイゲイン25で聞いています。
音以外の評価として
〈音漏れ・遮音性について〉
KB EAR KB06はDD搭載の機種なので音漏れがあります。
しかし、音漏れの量はそこまで多くないです。
ただ、遮音性はあまり良くないです。
よって、通勤・通学用のイヤホンとして使用をあまりおすすめ出来ません。
〈ケーブルについて〉
KB EAR KB06のケーブルはいつものKZのケーブルと全く同じものと言ってよさそうです。
多少癖が強めで柔らかさも普通程度です。
柔らかさのわりにタッチノイズはあります。
持ち運びやすいケーブルとは言えなさそうです。
KBEAR KB06のまとめ
KBEAR KB06の特徴
KBEAR KB06の評価
個人的な価格比のおすすめ度です
高音 | 3.5 |
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中音 | 5.0 |
低音 | 4.0 |
分離感 | |
総合評価 |
KB EAR KB06は中低音の印象が強めな高い分離感の出音の寒色イヤホンです。
中低音重視でくっきりはっきりとした音で音楽を楽しく聞くことができます。
かなり中音が目立つのでボーカルが好きな方に非常におすすめです。
筐体が小さく軽いためずれなどが生じにくいので装着感が非常に良いです。
アンダー5000円という低価格でまたも良いイヤホンが出てきたな、という印象です。
中低音、特に中音をしっかりと聞きたい方で価格を抑えたい方に是非とも候補として勧めたいイヤホンの一つです!
では次のレビューにて。