LZ社から販売されているLZ-A4をレビューしたいと思います。
LZ-A4と同じドライバー数の2BA+1DDイヤホンED16のレビューは
です。
一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
前提として
この機種は発売時期としては古く、2017年の最初頃です。
中華イヤホンの高価格機種として当時から珍しいイヤホンでした。
私は発売後のみなさんのレビューからこれは好みの音だな、と考えていました。
そして、今回中古で購入する機会があったので購入しました。
私が購入したのは今年の6月でした。
今では後継機種のLZ-A5が販売されています。
こちらもおそらく好みの音なので、今後購入してレビューするかもしれません。
ただ、LZ-A5は外観がもう少し良ければ…と思います(笑)
外観等について
〈筐体について〉
筐体はフェイスプレートもシェル部分も金属です。
バリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。
作りに関してはLZ社はキレイです。
写真は左から
LZ-A4、ED16、ES4となっています。
筐体の大きさは全体的にかなり小さいです。
縦、横は共に比較機種の中で一番小さいです。
筐体は自体は薄めで、ノズルは短めです。
ただ、ノズルと背面が変更出来るようになっているためその部分が厚くなっています。
ノズルの太さはKZ社のイヤホンと同じくらいの太さです。
ただ、耳にあたる部分が細いためか私は長時間使用が痛くなりませんでした。
しかし、金属筐体のため重みがあり装着感は人を選びます。
〈ステム部分について〉
LZ-A4は引っ掛かりが有ります。
そのため、外での使用をお勧めできます。
〈カラーバリエーション〉
カラーバリエーションはありません。
ブラックモデルのみです。
〈購入先・販売元〉
私の購入先はe-イヤホンです。
値段は現在Amazonでは25000円前後です。
〈外観等〉
箱のデザインは黒と赤を基調としてシンプルな構成となっており、とてもおしゃれです。
〈イヤホンの仕様〉
2BA+1DDの3ドライバモデルです。
再生帯域10-35000Hz
プラグタイプはmmcxモデルです。
〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース3種類それぞれ3サイズ(S、M、L)、持ち運び用ケース、変更用ノズル、背面部分とそのケース、説明書、保証書とたくさん入っています。
特にイヤーピースはたくさん種類が入っており、イヤピ選びも楽しめます。
音質について
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル、中音はボーカルやバイオリン・ピアノ、低音はドラムをイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
LZ-A4では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
今回は中古購入のため開封後のレビューは無しでいきます。
以下のレビューの基本的なノズルと背面の構成としては、一番好みだったノズルが青、背面が黒でしていきたいと思います。
一聴目の感想としては音場のとても広いフラット重視の寒色イヤホンです。
しばらく聞くと中音以外にも低音、高音もはっきりしていることがわかります。
ただ、評価としてはフラット重視の音作りですね。
出音の強さのイメージとしては中音≧低音≧高音のイメージです。
曲によってかなり印象が変わる色付けの少ない素直なイヤホンだと思います。
曲によって印象が変わるので聞いていて楽しいです。
音の傾向としては寒色です。
広い音場もありながら解像度の高いイヤホンを求めている人にぴったりだなと思います。
〈高音〉
高音はしっかりと出ています。
曲によってはかなり印象的に強く聞こえます。
また、高音特有のキラキラ感がありますがそこまで強くはありません。
高音の刺さりは全く無いです。
高音の音場の広さは高レベルです。
寒色傾向の音ですが聴き疲れせずずっと聞いていられる音です。
〈中音〉
全体の印象はフラットと書きましたが、中音の印象は最も強いです。
ボーカルはとても近いというわけではないですが、他の音域よりは近めなのでボーカルホンとしても使えます。
音場の広さと残響音の多さ、距離的に気持ちの良いボーカルが聞こえます。
ボーカルの伸びが良いのでライブ音源等が素晴らしいです。
サ行の刺さりはありません。
中音の距離旗の音域に比べて近めなので、ボーカルが好みの人にとってはオススメできます。
〈低音〉
低音は中音に比べると量は少ないですが高音と同様にはっきりと聞こえています。
曲によってはかなり印象的に強く聞こえます。
また、低音は多ドライバーのためか多少もわっとしていますが、解像度が低いもわっとした音ではなくはっきり低音が聞こえています。
〈解像度〉
解像度はそこまで高いとは言えません。
ドライバー数相当の解像度です。
〈分離感〉
分離感はそこそこ高いです。
音場が広いため分離感も高く感じます。
〈音場〉
LZ-A4の一番の特徴として音場と残響音の多さだと思います。
音場は相当広いと感じました。
全体的な音場は広いですが、中音域が近く感じるためにボーカルホンを求めている人にとってはお勧めできます。
残響音はとても印象的です。
高音と中音の残響音が非常にきれいに聞き取れます。
〈音量のとりやすさ〉
音量は多少取りづらいと思います。
携帯でも試してみましたが、携帯でも同様に他の機種よりも1つボリュームを上げました。
具体的に私はWM1Aでハイゲイン38前後で聴いています。
そこまで、音量を必要としないので携帯電話で聞いている人でもオススメです。
<音以外の評価として>
〈ケーブルについて〉
ケーブルは適度に柔らかく硬さがほぼありません。
また、タッチノイズも少ないので歩きながら聴くのにぴったりです。
ただ、音質はそこまで良いとは言えないです。
LZ社は自社でアップグレードケーブルを作っているのでLZ社製のアップグレードケーブルを購入してみるのはお勧めです。
フラット傾向なので増やしたい音域の得意なケーブルを買えばそのまま音圧が増えると思います。
〈遮音性(音漏れ)について〉
筐体が背圧機構となっているので多少音漏れはあります。
そのため、通勤・通学用のイヤホンとしてそこまで向いているとは言えません。
まとめとして
LZ-A4のメリットは音場の広さと残響音の多さです。
この影響でライブ音源などがとても楽しく聞こえます。
また、なんといっても自分好みの音色を探す楽しみがあります。
最高18パターンの組み合わせとイヤーピースから自分の最良の音を探すことができとても楽しめるイヤホンだと思います。
その日によって聞きたいイヤホンが異なるように1つで多様な音に対応できると思います。
LZ-A4のデメリットとしては素直すぎるのか音源の録音が良くないととても印象が悪いです。
また、音質以外のマイナスとして装着時にダイナミックドライバのペコペコ音が気になります。
中華イヤホンにはありがちですが気になります。
さらに、装着感は人を選ぶと思います。
<おすすめできる人>
・音場の広いイヤホンを探している人。ライブ音源をよく聞く人にはぴったり!
・一本でたくさんの音色を出せるイヤホンを求めている人。
<おすすめできない人>
・高解像度イヤホンを求めている人。
音をいろいろ変化させられるというギミックは本当に素晴らしいと思います。
また、この音場の広さはとてもすごいです。
少しお高めですが、ハマる人にはハマる機種だと思いますよ!!
是非ご試聴ください。
ではでは次回のレビューにて