今回はKZ AS12のレビューをしたいと思います。
今回レビューする KZ AS12 はKZ社の新製品です。
KZ AS12はKZ初の6BAイヤホンではないでしょうか。
私のブログの6BAドライバーのイヤホンのレビューはBGVP DM7やHCK HK6が挙げられます。
6BA搭載のイヤホンは解像度に優れているイメージがありますが、とても多くのBAドライバーが搭載されているので音のバランスをとるのが難しいというイメージもあります。
今回は久しぶりの多BAドライバーのイヤホンを聴きたいということと、KZの多BAイヤホンの音作りはどんなものなのだろうかと興味があったので購入してみました!
KZ AS12 の音はどのようなものなのでしょうか。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
KZ AS12の仕様について
仕様 |
---|
モデル名 KZ AS12 |
構成 6BA |
タイプ カナル式 |
感度 / インピーダンス 103dB & 16Ω |
周波数範囲 6hz~ 47Khz |
カラー ゴールド&ブラック、シルバー&グリーン |
プラグ :0.78 mm 2pin 仕様 |
KZ AS12のカラーバリエーションは2種類です。
私はゴールド&ブラックカラーのモデルをHCK Earphones(@hckexin)、NiceHCKオーディオ(@NiceHCK_Audio)から購入しました。
値段は8000円です。
販売店はAmazon、Aliexpress、DROP等が大手だと思います。
保証は一年です。
KZ AS12は6BAドライバーのイヤホンです。
この多BAがKZ AS12の特徴です。
また、2pinですのでリケーブルが可能です。
KZ AS12の外観等について
購入時の外観、付属品について
私は今回 KZ AS12 をAliexpressで購入しました。
KZ AS12 はAliexpressで購入するとおなじみのプチプチの袋に入っていました。
箱に痛みなどなく無事に届きました
イヤホン本体
ケーブル
イヤーピース(1種類×3サイズ)
説明書類
KZ AS12 には持ち運び用ケースが付属していないので別途購入しましょう。
筐体の外観について
KZ AS12 の筐体はフェイスプレート、 ノズル部分が金属製で、シェル部分がプラスチック製です。
KZ AS12は全体的に筐体のつくりは良いですが、シェルに多少気泡のような物があります。
フェイスプレートは傷もなくとてもきれいです。
筐体の大きさは普通です。
ノズルに引っ掛かりがあるのでイヤーピースの紛失の心配はありません。
筐体の重さは軽いです。
そのため、使用時に重みで落ちてくるということはないです。
KZ AS12、BGVP DM7、TRIPOWIN TP10とのサイズ感は写真のような感じです。
KZ AS12の音質について
レビューの前提として
〈エージングについて〉
私は実体験からエージングは必要があると思っています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は適度な音量で100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライ、SednaEarfitです。
KZ AS12では主にスピンフィット、SednaEarfitを試しました。
KZ AS12の音質
〈全体的な出音のバランス〉
KZ AS12は中低音重視、特に中音が印象的で高い解像度の寒色傾向のイヤホンです。
出音のバランスは中音が強めで、続いて低音、最後に高音という中音強めな中低音重視なイヤホンという印象です。
音場は狭めで音の情報量がとても多いイヤホンです。
出音の強さのイメージとしては中音>低音≧高音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
〈高音〉
音の量は最も少ないですが、全体の量が多くしっかりと出ているので量の割に印象は強めです。
KZらしくレンジは広く超高音も綺麗に出ています。
かなり解像度も高く、高音は綺麗に聞こえます。
シンバルなどの刺さりが多少あります。
音の距離は普通です。
〈中音〉
KZ AS12で最も量が多く印象の強い音域です。
量が多いこともありますが、距離が大分近く情報量がとても多いです。
また解像度も高いためとても印象が強いです。
量、距離、解像度の高さからボーカル好きにとてもおすすめ出来ます!
距離は近いです。
〈低音〉
低音は量が多くかなり印象が強い音域です。
量があり、しっかりと深い低音も出ておりレンジの広さを感じます。
量が多いですが、ぼやけた低音ではなくキレのある低音です。
距離は近いです。
〈解像度〉
KZ AS12は全体的に解像度は高いです。
特に中音はとても情報量が多く感じます。
高低音域かなり良いです。
〈分離感・音場〉
音場はかなり狭いです。特に中音がとても近いです。
しかし、分離感は普通程度と悪くなく、中音が他の音域に被らずきれいに聞こえます。
情報量が多く距離が近い中音が近いのはこの分離感が良いためだと思います。
また、音が左右に振られてもしっかりと聞き取れます。
〈音量のとりやすさ〉
音量のとりやすさはとりやすいです。
ハイゲイン25で聞いています。
音以外の評価として
〈音漏れ・遮音性について〉
KZ AS12 はDD搭載の機種ではないのですが、空気穴があります。
多少音漏れはありますがその量は少ないです。
また、遮音性は悪くないです。
よって、通勤・通学用のイヤホンとして使用をおすすめ出来ます。
〈ケーブルについて〉
KZ AS12のケーブルはいつものKZの細めのケーブルです。
ただ、多少癖が強めで柔らかさも普通程度です。
柔らかさのわりにタッチノイズはあります。
持ち運びやすいケーブルとは言えなさそうです。
リケーブルとイヤーピースの交換は必須です!
KZ AS12のまとめ
KZ AS12の特徴
KZ AS12の評価
個人的な価格比のおすすめ度です
高音 | 4.0 |
---|---|
中音 | 5.0 |
低音 | 4.5 |
解像度、分離感等 | |
総合評価 |
KZ AS12は中低音重視、特に中音が印象的で高い解像度の寒色傾向のイヤホンです。
中低音重視で距離がかなり近く高解像度でノリ良く音楽を楽しく聞くことができます。
ここまで近い中音は久しぶりに感じました。ボーカル好きに大変おすすめ出来ます!
また、KZらしい高音のキラキラ感や低音の質の高さもありKZらしさがしっかりと残っています。
KZ AS12は約8000円で6BAでこの音が買えるのならば素晴らしくさすがKZです!
では次のレビューにて。