今回はNICEHCK NX7のレビューをしたいと思います。
このNICEHCK NX7はHCK社から出た新製品です。
今回のHCKさんの宣伝の売り文句がなかなか凄いものでtwitterでの賛否がありましたね(笑)
ただ、ドライバーの構成が好みで良さそうだったのとデザインがなかなか好みだったので、今回NICEHCK NX7を購入してみました。
NICEHCKさんでのセラミック振動板ドライバーはNICEHCK F3以来の二つ目となりますが、両者に違いはあるのでしょうか。
そもそも、NICEHCK NX7はどのような音が鳴るのでしょうか。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
目次
NICEHCK NX7の仕様について
| 製品名 | NICEHCK NX7 |
| ブランド | NICEHCK |
| モデル | NX7 |
| イヤホンの種類 | カナル型イヤホン |
| ドライバー構成 | 4BA+2DD(複合カーボンナノチューブダイナミック) + 1セラミック振動板ドライバー |
| コネクタ | 2Pin |
| プラグ | 3.5㎜ L型プラグ |
| インピーダンス | 55Ω |
| 感度 | 108dB/mW |
| 再生周波数帯 | 20-25000Hz |
| カラーバリエーション | ブラック、ブルー |
私はNICEHCK NX7のブラックモデルをAmazonで購入しました。
値段は8590円です。
販売店はAmazon、Aliexpress、DROP等が大手だと思います。
保証は一年です。
NICEHCK NX7の特徴はやはり4BA+2DD+1セラミック振動板ドライバーというドライバー構成です。
しかも、このドライバー数で約9000円と非常に価格が抑えられているのも素晴らしいです。
NICEHCK NX7の外観等について
購入時の外観、付属品について
NICEHCK NX7の箱のデザインは白色を基調としています。
大きさは普通です。
シルエットとしては長方形です。
イヤホン本体
イヤーピース2種類×3サイズ
ケーブル1本
布製ソフトケース
説明書
このお値段でもイヤホンのケースがついてくると持ち運びが安心してできますよね。
イヤホンの外観について
NICEHCK NX7の筐体はフェイスプレート、ノズル部分が金属製でシェル部分がプラスチック製です。
NICEHCK NX7とF3では大きさはそこまで変わりませんが、厚さに違いがあります。
NICEHCK NX7の音質について
レビューの前提として
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は適度な音量で100時間超エージング用音源（オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す！）でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
WM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライ、SednaEarfitです。
NICEHCK NX7では主にスピンフィット、スパイラルドット、SednaEarfitを試しました。
NX7の音質について
〈全体的な出音〉
NICEHCK NX7は高音の目立つ逆ピラミッドバランス傾向のクールなすっきり出音の寒色イヤホンです。
出音のバランスは高音がしっかりと出ています。
中低音も出てはいますが、高音よりは目立っていません。
出音の強さのイメージとしては高音＞中音≧低音のイメージです。
解像度、分離感が高く音の線が細いためすっきりとした印象です。
音の傾向としては寒色です。
〈高音〉
NICEHCK NX7の音の量が最も多く最も目立つ音域です。
レンジがとても広く超高音もしっかりと出ています。
量が多く派手に聞こえますが、かなり綺麗に高音が出ています。
しかし、多少シンバルなどの刺さりがあります。
音の距離としては普通です。
〈中音〉
中音は高音よりは出ていないですが、きれいにはっきり聞こえます。
量は高音よりも多くはないですが、全体的な音がとてもすっきりしているのと分離感の高いことで中音ははっきりと目立ちます。
中音にもう少しインパクトがあれば中音好きな人にもぴったりと言えそうです。
サ行の刺さりを多少感じます。
距離は普通程度です。
〈低音〉
低音は高音よりは出ていないですが、きれいにはっきり聞こえます。
エージングによりかなり量が増えきれいに低音が聞こえるようになりました。
ただ、レンジが広くないため超低音の量は少なめです。
そのため、キレのある低音ですが力強さはあまりありません。
音の距離は普通です。
〈解像度〉
NICEHCK NX7の特徴として解像度は全体的に高めに感じます。
分離感が高く、音の線が細いためかなりしっかりと音が聞こえます。
とてもキレのあるクールな美音系です。
〈分離感〉
分離感は良いです。
中高音の分離感は高く感じます。
特に中音は良いです。
量が増えてもしっかりと楽器などを聞き分けられる高い分離感をです。
〈音場〉
音場は普通程度です。
広くはないのですが、分離感が高く各音の出音がしっかりとしているのできれいに聞こえます。
〈音量のとりやすさ〉
音量は若干取りづらいです。
ハイゲイン35前後で聞いています。
音以外の評価
〈遮音性(音漏れ)について〉
NICEHCK NX7はDD搭載のイヤホンなので、空気穴があります。
そのため、音漏れはあります。
また、遮音性も良くはないです。
そのため、通勤通学のイヤホンには向いてません。
〈純正ケーブルについて〉
NICEHCK NX7 のケーブルは細めのケーブルです。
癖が強めでタッチノイズも大きめです。
そのため、リケーブル推奨です。
NICEHCK NX7のまとめ
NX7の特徴
NX7の向いていない人
個人的な価格比のおすすめ度です
| 高音 |  5.0 |
| 中音 |  4.0 |
| 低音 | 4.0 |
| 分離感・解像度等 | 5.0 |
| 総合評価 |  4.5 |
NICEHCK NX7は高音の目立つ逆ピラミッドバランス傾向のクールなすっきり出音の寒色イヤホンです。
高音がかなり派手で印象強いため、曲によってはかなり派手な音に聞こえるイヤホンだと思います。
NICEHCK F3と同じくセラミックドライバーを積んでいるため高音が強い印象は同じですが、エージング前でもF3ほど高音は強くなく、他の音域の強さのバランスは良いです。
F3よりも人を選ばないイヤホンです。
また、高解像度高分離感のはっきりとした音なので非常にきれいに音をとらえることができます。
NICEHCK F3は個人的に非常に好きな音のイヤホンで聞いてもらいたいです。
では次のレビューにて。
