今回はZishan T1のレビューをしたいと思います。
ZishanといえばやはりZISHAN DSDが有名だと思います。
私も以前Zishan DSDを購入し、記事化しています。
今でもZishan DSDの記事は私のブログの上位に来るほどの人気な記事です。
今私はZishan DSDのオペアンプと基板を改造した改造版を所有していて今もサブDAPとして使っています。
今後、現在使用しているZishan DSDの基盤の改造版のレビューも上げたいと思っています。
ZISHAN DSD が人気なのは圧倒的なコスパの良さと改造による自分好みの音質に変化させられるところにあると思います。
そして、今回このZishan DSDの後継機のZishan T1が発売されました。
後継機といってもアップグレードではなく廉価機種となります。
ただ、AK4493EQをデュアルで搭載しているということ、タッチパネルの導入ということで試してみたくて今回発表と同時に購入しました。
Zishan社の新しいDAPはどのような仕様、音がするのでしょうか。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
Zishan T1の仕様について
| 仕様 |
|---|
| Product Brand : DIY Zishan MP3 Music Player |
| Product Model : AK4493EQ Dual |
| High Quality Audio : 16 bit 44KHz |
| Support Music Format : WMA MP3 Flac etc. |
| Display Size:2.2 inch capacitive touch screen |
| Max Support :256GB TF/Micro Card |
今回私はEasy earphones(@hulang)さんから購入しました。
値段は早期購入の特価で78ドルです。
販売店はAmazon、Aliexpress、DROP等が大手だと思います。
保証は一年です。
Zishan T1はブラックモデルのみ1種類です。
今回はブラックモデルを購入しました。
また、SDカードの認識できる最大容量はAliexpressの商品説明では256GBまでとなっていますが、microSDXC 400GB SanDiskが読み取れています。
なので400GBまでは動作確認済みです！
また、USB3.0に変更されています。
現在私は携帯を含め、手持ちの大体の機種がUSB3.0なのでこの変更もありがたいです。
Zishan T1の外観等について
購入時の外観、付属品について
Zishan T1にはケースなどはありません。
Zishan T1本体がプチプチにくるまれて、ケーブルは単体ではいっています。
なかなかワイルドな仕様です。
本体に傷はなく、またケーブルの断線もありません。
USB3.0ケーブル
(HCKからの購入の場合は袋もついてきます )
持ち運び用のケースなどはないので別途購入がおススメです。
筐体の外観について
Zishan T1の筐体は画面を除く全部が金属製です。
筐体のつくりは並程度です。
Zishan DSDと同様に取り外しのできる上部と下部の金属板の側面のバリ？がとられておらず触るとざらざらします。
手をケガするような感じではないですが、この部分も綺麗にしていただけるともっと持った時の感覚が向上すると思います。
筐体の大きさはDAPにしてはかなり小さいです。
筐体はかなり軽いです。
Zishan T1(4493ver)の音質について
レビューの前提として
〈エージングについて〉
私は実体験からエージングは必要があると思っています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は適度な音量で100時間超エージング用音源（オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す！）でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライ、SednaEarfitです。
Zishan T1(4493ver)の音質レビュー
〈全体的な出音のバランス〉
Zishan T1(4493ver)は低音の印象が少し強めな弱ドンシャリ傾向の出音の寒色DAPです
バランスは低音が少し強め、次に高音という印象の弱ドンシャリです。
はっきりとした出音のイメージです。
出音の強さのイメージとしては低音≧高音≧中音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
〈高音〉
量はかなり多めです。
量が多くかなり印象的です。
しっかりと強めに音が出ています。
4497verと比べると量はあるのですが、高音の響き、余韻などが少し劣る印象です。
〈中音〉
他の音域に比べると弱いですが、それでもはっきりと聞こえる音域です。
中音は十分強めではっきりと聞こえます。
〈低音〉
Zishan T1で最もはっきりと聞こえる音域です。
しっかりと低音が綺麗になっています。
4497との違いは量がこちらの方が多い印象です。
〈解像度〉
音はかなり量が多いですが、音の量の割に多少解像度は低いかな、という印象です。
ただ、価格を考えると相当ハイレベルな出音です。
〈分離感〉
分離感はそこまで良くはないです。
〈音量のとりやすさ〉
Zishan DSDと同様に音量はとりやすいです。
音量はボリュームが100段階になったので非常に使いやすいです。
音以外の評価として
〈電池の持ちについて〉
約7時間持ちました。
DSDと同程度なので電池の持ちはなかなか良いと思います。
また、電池関連でZishan DSDよりも優れていると感じたところは高速充電に対応しているところです！
Zishan DSDは電池がなくなれば6時間ほど使えないのですが、このZishan T1は2時間ほどで充電が完了します！
高速充電対応は非常に便利で利点です！
〈操作性について〉
おそらく皆さんが気になっているところだと思います。
正直にあまり良いとは言えません。
タッチパネルの操作感が非常に悪いです。
また、少し触っただけですぐにこの画面になり操作不能になってしまいます。
さらに、私の購入した機種では画面下1/3が最初効かなかったです。
ただ、ヴァージョンを上げて再起動をしたところ治りました。
そのため、購入後即ヴァージョンを上げることをおすすめします！
また、UIの完成度はまだまだ低いです。
日本語対応となっていますが、写真のような感じで日本語になっていません。
ここは要改善です。
また、DSDと同じくプレイリストの作成は出来なさそうです。
実際に長押し等いくつかの操作を試してみましたが出来なかったです。
しかし、DSDに比べてプラスな面もあります！
個人的に音量の段階が0～100までになったところは素晴らしいと思います。
また、イコライザーのプリセットの種類が非常に多くなっています。
Zishan T1ファームウェアアップデートの方法
詳細は以下のリンクの方が詳細に記載しておりますので是非どうぞ。
また、FWのリンクも置いておりますので～
やり方はSDカードの一番上にアップデートファームウェアのフォルダを置いてZishanを起動するだけです。
アップデートファームウェアのフォルダを置いてZishan T1を起動すると、Zishan T1の挙動は、
画面が白の早い点滅→ゆっくりな点滅→真っ白な画面→電源が落ちる
という少し怖い挙動になります。
しかし、これで再起動するとしっかりとアップグレードできています。
Zishan T1同士の見分け方について
それぞれは見た目の違いはありません。
そこで設定を開き一番下のverを見ると違いが分かります。
4493verとZishan DSDとの違い
個人的にはボリュームが詳細になったので好きな大きさに変えられるのが嬉しいです。
また、DSDは電源が入るとそのまま音楽が流れ続け電池が無くなるまで再生を続けるという仕様でした。
しかし、T1は数分イヤホンをケーブルから抜いた状態でそのままにしておくと電源が切れるようになりました。
これで帰宅しようとしたときに電池がない！という状況が無くなりますね。
Zishan T1(4493ver)のまとめ
Zishan T1の特徴
Zishan T1の評価
個人的な価格比のおすすめ度です
| 音質 |  4.5 |
|---|---|
| 携帯性 |  5.0 |
| 電池もち |  3.5 |
| 操作性 |  2.0 |
| 総合評価 | 3.5 |
Zishan T1(4493ver)は低音の印象が少し強めな弱ドンシャリ傾向の出音の寒色DAPです。
弱ドンシャリ傾向でノリが良く音楽を楽しく聞けるプレイヤーです。
8000円のプレイヤーとは思えないほどの良い音です。
また、小さく軽量のプレイヤーで持ち運びにとてもおすすめできるDAPです！
さらに、電池の持ちもこの価格にしてはだいぶ良いと思います。
ただ、足を引っ張るのは操作性です。
この操作性がヴァージョンアップによって良くなれば本当に手放しでおススメできるプレイヤーなのですが…
しかし、Zishan T1は8000円の持ち運びメインDAPとしてならば音質は相当おすすめ出来ますよ！
次はオペアンプ載せ替え後について記事化したいと思います！
では次のレビューにて。
こんにちは。
楽しく読ませていただきました。
ひとつだけ質問させてください。
このDAPには、
「プレイリスト」の作成は可能？
でしょうか。
教えてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
じゅん様
コメントありがとうございます！
確認しましたが、プレイリストの作成は不可能だと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは。
こちらを参考にAliExpress から4490verを購入したのですが、外れ品だったようで、数十秒ほど再生すると突然音が出なくなります。画面上は再生が継続されています。電源オフを繰り返すと正常に再生される時間がだんだん短くなり、最後は無音かノイズとなります。
もしよろしければ、ご存じの範囲で原因の推定をしていただけませんでしょうか？
接触不良を疑って本体を開けてみたのですが、基板同士はソケットにきちんと差し込まれているようでした。
よろしくお願いします。
Shoji様
こんばんは。コメントありがとうございます！
今日Zishan T1 4497Verを久しぶりに持ち歩いてみたのですが、今日1日で私のZishan T1はその症状は再現できませんでした。また、私自身その症状にはなったことがありません…
Zishan DSDで楽曲の転送エラーでSDカード読み込み時に毎回落ちてしまう、という現象はありましたが、音が出ないというのは今までDSD合わせて5台ほどZishanを購入して起きたことはなかったように思います。
私ははんだごて等を用いた改造などをしておらず詳しくはないのですが、思い当たるのはSDカードの問題やSDカード内の楽曲のエラーの問題、Zishan T1本体の問題でしょうか。
SDカードや楽曲が他のプレイヤーでも同様の状況が再現されるか試されましたでしょうか。
また、Zishan T1本体でしたら、電源と音量の下を同時押しで設定が初期化されるので一度試してみてはいかがでしょうか。
的外れな回答をしていたならば申し訳ないのですがこのくらいしか原因と言われるものを推定できませんでした。
さらに、Shoji様の購入先はどちらになりますか？
EasyさんやHCKさんであればかなり親身に故障の原因解明や修理などの対応もしてくれるはずです。
実際EasyさんにZishan T1のタッチパネルが操作できなくなったとき初期化を教えてもらい直すことが出来ました。
わざわざコメントをいただいたのですが、これ！という回答を返せずに申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
tokologさん
コメントありがとうございます。
他の機器で正常に再生されるマイクロＳＤカードを複数枚テストしたのですが、何れも同じ結果でした(flac、mp3などの差もなし）。初期化、ファームの最新バージョンT1_0.2cも試しましたが改善はありませんでした。AliExpressのJieTu Audio Storeから購入しましたので改めて修理依頼をしてみます。
対応に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
Shoji様
すみません。
質問の通知が何故か来ておらず全く気が付きませんでした…
おぉそうなんですね、お力になれず残念です。
ただ、修理依頼は良さそうですね。
Shoji様のZishan T1が無事にお手元に戻ることを願っております～
こちらこそありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします！