エージング前の特徴としては、メリハリのある全音域はっきりとした出音のフラット傾向な寒色のイヤホンでした。
エージングによりどのような変化があったのでしょうか。
エージング前のRX8Sのレビューはこちらから
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源（オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す！）でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
RX8Sでは主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
エージング後の感想としてもメリハリのある全音域はっきりとした出音のフラット傾向な寒色のイヤホンです。
エージングによる変化はそこまで大きくはないと感じました。
エージング後もかなりキレのあるはっきりとした分かりやすい出音です。
出音の強さのイメージとしては低音=中音=高音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
〈高音〉
高音の量は他の音域と同じ程度に出ています。
かなりしっかりと聞こえます。
ただ、シンバルなどの刺さりが多少あります。
音の距離としては少し遠くなって普通です。
〈中音〉
中音の量は他の音域と同じ程度に出ています。
かなりしっかりと聞き取れます。
サ行の刺さりは感じません。
距離は近めから普通程度です。
中音ははっきりと聞こえ距離も適度なのですが、他の音域が強いためボーカルホンとは言えません。
〈低音〉
低音の量は他の音域と同じ程度に出ています。
また、深い低音も多少ですが出ています。
ぼやけた低音ではないので低音が好きな人も満足できると思います。
音の距離は普通です。
〈解像度〉
解像度はドライバー数からは高めに感じます。
キレのある出音に聞こえるのは解像度の高いおかげだと感じます。
〈分離感〉
分離感もなかなかあります。
音場は狭めで各音域の量が多いですが、あまり被って聞こえるような感じを受けません。
〈音場〉
音場は普通です。
左右は多少広めですが上下にはそこまで広さはない印象です。
ただ、高音は遠目です。
〈音量のとりやすさ〉
音量は取りやすいです。
ハイゲイン25前後で聞いています。
<音以外の評価として>
〈遮音性(音漏れ)について〉
DD搭載のイヤホンで裏側に2つ空気穴があります。
そのため、音漏れが多少あります。
通勤・通学用のイヤホンとして使用をお勧めできません。
〈純正ケーブルについて〉
ケーブルはだいぶ細めのケーブルです。
ただ、多少癖が強めで被膜も硬いので柔らかさも普通程度です。
タッチノイズはあります。
持ち運びやすいケーブルとは言えなさそうです。
エージング後のまとめとして
RX8Sの向いている人
・くっきりはっきりとした元気な出音が好きな人。
RX8Sの向いていない人
・ゆったりと音楽を聴きたい人。
RX8Sはメリハリのある全音域はっきりとした出音のフラット傾向な寒色のイヤホンです。
エージングによる変化は特に大きくはありませんが多少高音のレンジが広がったかな、と感じます。
RX8とは全く異なる音のバランスで正直RX8Sのほうが好みで人気が出る音だと思います。
あまり、twitter等では人気が出ていませんが、個人的にはかなりおススメできる出音のイヤホンです！
出音は全体的にハッキリくっきりで元気な傾向で、特に苦手な音域もなく楽しく音楽を聴くことができます。
また、装着感も良く長くつけていられるイヤホンです。
ただ、元気な出音の反面聞き疲れをしやすいのと付属のケーブルはお勧めできないところがデメリットです。
後、今回私としては珍しく青色を購入したのですが、多少ケーブルも本体色も派手なのは個人的にはマイナスです(笑)
しかし、音に関してはKZの音が好きな人にはまる良いイヤホンだと思います！
もっと人気が出てもおかしくない音はしているのですが…
ではでは次回のレビューにて
