エージング前の特徴としては、分離感の高めなフラット傾向のリスニング向けの寒色イヤホンでした。
エージングによりどのような変化があったのでしょうか。
エージング前のMacaw GT600sのレビューはこちらから
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
Macaw GT600sでは主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
ノズルはリファレンスで聞いています。
エージング後の感想としても分離感の高めなフラット傾向のリスニング向けの寒色イヤホンです。
エージングにより各音の印象がより強くなった印象です。
また、低音がしっかりと出るようにもなり、音場が広くなったという印象を受けました。
出音の強さのイメージとしては中音≧低音≧高音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
一音一音キレのあるクールな出音です。
〈高音〉
高音は量や派手さはそこまではありません。
エージング前に感じていた高音の音場の高さと分離感の高さはそのままです。
シンバルなどの刺さりはありません。
音の距離としては遠目で高さがあります。
多少低音のほうが出てきた印象ですが、大変きれいな高音です。
〈中音〉
中音はかなりの曲数を少しずつ聞きましたが、3つの音域の中では相対的に中音が多い気がします。
ただ、そこまでの差はないのでフラット傾向と書きました。
サ行の刺さりは感じません。
距離は普通程度です。
エージングにより音場が広くなった印象を受けましたが、中音が遠くなったためだと思います。
〈低音〉
低音は中音に比べると多少少ないですが、高音と比べると同じ程度か多少多い位の量が出ています。
エージングにより最も変わった出音だと感じます。
音の量が増え、深い低音が出るようになりました。
ただ、そこまで深い低音は量はありません。
音の距離は普通から遠目です。
〈解像度〉
解像度は上がった印象です。
エージング前は高音のみでしたが、他の音域、特に低音はきれいに聞こえます。
〈分離感〉
GT600sの特徴はやはりこの分離感です!
分離感は相当程度あります。
音場は広がった印象を受けエージング前よりさらに分離感が上がった印象です。
しっかり各音域が被らずに聞こえます。
〈音場〉
エージングにより変わったのはこの音場もそうです。
音場は遠目です。
高音と低音が遠目に聞こえます。
〈音量のとりやすさ〉
音量は取りやすいと思います。
WM1Aだとハイゲイン26前後で聞いています。
<音以外の評価として>
〈遮音性(音漏れ)について〉
筐体表に1つ、筐体裏に1つずつ空気穴があります。
そのため、音漏れが少しあります。
ただその音量は小さいため、通勤・通学用のイヤホンとして使用をお勧めできます。
〈純正ケーブルについて〉
ケーブルはとても細めのケーブルです。
ただ、多少癖が強めで柔らかさも普通程度です。
多少タッチノイズはあります。
タッチノイズはありますが細いため、持ち運びやすいケーブルと言えそうです。
エージング後のまとめとして
Macaw GT600sの向いている人
・分離感の高い音の好きな人。
・音場の広いイヤホンが好きな人。
Macaw GT600sの向いていない人
Macaw GT600sは分離感の高めなフラット傾向のリスニング向けの寒色イヤホンです。
エージングによる変化はやはり低音にありました。
そこまで深い低音の量は多くはありませんがエージング前よりもはるかに増えており、全体的にしまった印象です。
また、分離感と音場の広さはなかなか好印象で解像度もなかなか高めなキレのある出音なのでおススメです。
さらにノズルを3種類変更できるので出音の変化も楽しめます!
1BA+1DDのハイブリッドの構成の出音がやはり好みみたいです(笑)
ではでは次回のレビューにて