6BA+1DD

BGVP社の1DD+6BAイヤホン 「BGVP DMS」エージング後レビュー【イヤホンレビュー】

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エージング前の特徴としては、高解像度、高い分離感を持つピラミッドバランスな暖色傾向のイヤホンでした。

エージングによりどのような変化があったのでしょうか。

エージング前のBGVP DMSのレビューはこちらから

www.akanamo.com

<レビューの前提として>

〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。

そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。

〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。

〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。

今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。

〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル

中音はボーカルやバイオリン・ピアノ

低音はドラム

をイメージしています。

〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。

私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。

BGVP DMSでは主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。

DMS:(http://dwz.cn/zss0B9Ws)

www.massdrop.com


<エージング後>

〈全体的な出音〉
エージング後の感想としても高解像度、高い分離感を持つピラミッドバランスな暖色傾向のイヤホンです。

エージングによって、だいぶ中音が出てきました。

出音の強さのイメージとしては低音=中音>高音のイメージです。

低音が最も特徴的な印象でしたが、エージングにより中音がかなり印象強く鳴るようになりました。

音の傾向としては暖色です。

かなり濃い中低音が楽しめます

キレのある音でとても聞きやすい出音になっています。

〈高音〉
高音は他の音域に比べると少ないです。

ただ、しっかりときれいな高音がしっかりと出ています。

高音は分離感が良いおかげでかなりはっきりと聞こえます。

シンバルなどの刺さりはありません。

音の距離としては普通から遠目です。

〈中音〉
中音の量はかなりあります。

エージングにより最も変わった点だと思います。

距離の近さと量、分離感の高さからボーカル好きな方にお勧めできます!

サ行の刺さりは感じません。

距離は近めです。

〈低音〉
低音は量が多い音域です。

エージングにより中音が出てきましたが、曲によってはまだまだ低音が最も印象強い曲はあります。

また、深い低音もきちんと出ているためZeddなどのハウス、ダンスミュージックのノリの良さが素晴らしいです!

量はありますが、ぼやけた低音ではなくきちんとしまった低音が出ています。

分離感もあるので量の多さに対して他の音域が被ることはありません。

音の距離は近めから普通です。

〈解像度〉
解像度はドライバー数の多さからかかなり高解像度です。

低音もそうですが、他の音域もしっかりきれいに聞こえます。

私個人としては特に中音のきれいさが素晴らしいと感じます。

〈分離感〉
分離感もかなりあります。

音場は普通程度で低音の量もかなりありますが、しっかり各音域が被らずに聞こえます。

また、音が左右に分かれた時やコーラス等もはっきり聞こえます。

〈音場〉
音場は普通です。

ただ、中音は近めです。

全体的に近めな印象ですが、この距離感がより低音の響きの良さを印象付けているように感じました。

〈音量のとりやすさ〉
音量は取りやすいと思います。

WM1Aだとハイゲイン22前後で聞いています。

<音以外の評価として>

〈遮音性(音漏れ)について〉
筐体表のデザイン3列と筐体裏側に1か所、DD用の空気穴があります。

筐体表側のデザインが大きいことと低音重視なイヤホンのため音漏れがだいぶあります

耳穴を指でふさいでも何を聴いているか分かるレベルです。

そのため、通勤・通学用のイヤホンとして使用をお勧めできません。

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〈純正ケーブルについて〉
ケーブルは細めで硬さは普通程度のケーブルです。

柔らかさは悪くないのですが被膜のせいかタッチノイズはあります。

そのため、持ち運びはしづらいケーブルです。

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エージング後のまとめとして

BGVP DMSの向いている人

・高解像度な音が好きな人。

・中低音が強めな音、臨場感のある出音の好きな人。

BGVP DMSの向いていない人


BGVP DMSは高解像度、高い分離感を持つピラミッドバランスな暖色傾向のイヤホンです。

中低音の音は素晴らしく、特に最近は中高音重視のイヤホンが多かったのでここまで低音の質の高いイヤホンは久しぶりです。

また、中音も距離、量とも良バランスでボーカル好きな人にお勧めです!

BGVP DMGも低音は強めでしたが、DMSはDMGの低音を量だけでなくさらに質も高めた低音好きには大変お勧めできるハイクオリティなイヤホンに仕上がっていると思います!

また、上述しなかった機能面のメリットはmmcxがかなり硬く安定感がある(クルクル回らないため)ことは個人的にプラスです!

多少難点を言えば、音漏れの多さ、DMGと異なりノズルの交換ができないことは楽しみが減りました。

ただ、ギミックは減っても方向性はDMGとは異なっているので使い分けができます。

BGVP社さんのイヤホンは今後も大注目です。

ではでは次回のレビューにて

DMS:(http://dwz.cn/zss0B9Ws)

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