BQEYZ社から販売されているKC2をレビューしたいと思います。
同じBQEYZ社から出た同じドライバー数の2BA+2DDイヤホンBQEYZ K2のレビューは
です。
一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
前提として
BQEYZ KC2はボーカルホンとしておススメしたK2と同じ2BA+2DD型のイヤホンです。
K2とは同じドライバー構成ですが出音は異なります。
K2は上述の通りボーカルより、KC2は中高音よりでしょうか。
性格の異なるモデルですので使い分けができると思います。
私が購入したのは今年の7月でした。
発売直後のため初期型です。
外観等について
〈筐体について〉
筐体はフェイスプレートもシェル部分も金属製です。
バリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。
作りに関してはBQEYZ社はキレイなのでおススメです。
写真は左から
BQEYZ KC2、V60、NY-06となっています。
筐体は厚みがあり大きいです。
縦に長さはありませんが横幅の大きいタイプです。
また、ノズルが長いため、耳から筐体が少しはみ出るようになりますが、耳に当たって痛いということは私の場合はありません。
ノズルの太さはES4に比べると多少細めです。
そのため、耳が小さい人も長時間使用は出来ると思います。
私は長時間使用が出来ます。
〈ステム部分について〉
BQEYZ KC2は引っ掛かりが有りません。
そのため、外での使用はあまりおススメ出来ません。
〈カラーバリエーション〉
グレーとブラックモデルがあります。
今回はブラックモデルを購入しました。
〈購入先・販売元〉
私の購入先はAliExpressのNiceHCK Audio Storeです。
値段は現在Amazonでは7000円前後です。
販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。
保証は一年です。
Twitterをやっている方であれば、NiceHCK Audio Storeのアカウント@hckexinをフォローしてDMを送るとTwitter割が適用できます。
〈外観等〉
箱のデザインはとてもシンプルで黒を基調としています。
箱の大きさはとても小さいです。
〈イヤホンの仕様〉
2BA+2DDの4ドライバモデルです。
再生帯域7-40000Hz
プラグタイプは2pinモデルです。
〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース1種類×3サイズ(S、M、L)、説明書です。
音質について
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
SERIES 2では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<開封直後>
〈全体的な出音〉
一聴目の感想としては全体的な音圧のあるフラット傾向なイヤホンです。
どの音域も目立つ派手な音だという印象です。
出音の強さのイメージとしては低音=中音=高音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
クールな出音です。
価格を考えると相当良い音が出ています。
音のバランスが良いです。
〈高音〉
高音はしっかりはっきりと感じられます。
キラキラ感の強い高音です。
しかし、刺さりはありません。
音の距離としては遠めです。
〈中音〉
中音も強めで出ています。
距離は近いわけではありませんがはっきりと聞こえます。
サ行の刺さりはありません。
〈低音〉
低音もしっかり強く感じられます。
また、ただ強いだけではなく深い低音もきちんと聞こえます。
〈解像度〉
解像度はドライバー数に比べて相当高いと感じます。
各音域それぞれ解像度が高く、特に解像度が低いと思える音域はないです。
〈分離感〉
音場が広いため楽器と楽器の分離感は高めです。
残響音は多めです。
〈音場〉
音場は普通よりも広めです。
特に横方向に広めに感じます。
〈音量のとりやすさ〉
音量は相当取りやすいです。
ハイゲイン28前後で聞いています。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
一聴目の感想としてはエージング前とは印象変わらず全体的な音圧のあるフラット傾向なイヤホンです。
どの音域も目立つ派手な音だという印象です。
出音の強さのイメージとしては中音=高音≧低音のイメージです。
少しだけ低音が他の音域に比べて弱いかな、と感じます。
音の傾向としては寒色です。
クールな出音です。
価格を考えると相当良い音が出ています。
音のバランスが良いです。
〈高音〉
この機種の特徴は高音と中音だと思います。
高音はしっかりと出ています。
高音特有のキラキラ感がかなりあります。
全体の出音が強めですが、きちんと高音は出ています。
高音が大変強い印象ですが、高音の刺さりは全く無いです。
また、音の鳴る位置は普通から遠めです。
〈中音〉
この機種の特徴は高音と中音だと思います。
中音も量としてはかなり強めに出ています。
楽曲によっては最も聞こえるものがあります。
サ行の刺さりは有りません。
高音もそうですが、BQEYZは刺さるバランスをうまくコントロールしているな、という印象です。
中音の圧が強いのでボーカルははっきりと良く聞こえます。
中音の距離はエージング前と同様で普通程度です。
〈低音〉
低音も出音自体は強めです。
ただ、高音・中音に比べて多少弱く感じる曲もあります。
低音の質としてはクール系の低音です。
もわっとしておらず、低音も固く締まって聞こえます。
低音も距離が普通から遠めです。
KC2は深い低音がそこまで出ていないと感じます。
〈解像度〉
解像度はドライバー数に比べて高めだと思います。
特に高音は高いなと感じます。
楽器が多い曲は分かりやすいです。
また、打ち込み系の曲もわかりやすいです。
〈分離感〉
分離感は普通程度です。
音場がそこまで広大だ、とは言えないので多少ごちゃっと聞こえる曲があります。
その分臨場感が高いです。
〈音場〉
音場は普通程度から多少広めです。
高音と低音は多少遠くに聞こえます。
中音域は普通程度の距離で、それ以外が遠いので中音がきれいに聞こえます。
また、残響音は特に高音が良いです。
〈音量のとりやすさ〉
音量は最近の中華イヤホンの中でもとりやすいイヤホンだと思います。
携帯でも試してみましたが、携帯でも同様に一つ下げることができました。
具体的に私はWM1Aでハイゲイン28前後で聴いています。
携帯電話で聞いている人でもオススメです。
<音以外の評価として>
〈ケーブルについて〉
ケーブルはTRN社のケーブルに似ています。
付属ケーブルのクオリティとしては悪くはないと思います。
ケーブルとケーブルがくっつきやすい素材ではないので絡まりづらいといえます。
また、ケーブルをまとめるものもついているのが好印象です。
硬さが普通より多少柔らかい程度なのでタッチノイズは並程度です。
歩きながらは気になります。
今までと同じできしめんケーブルがオススメです。
2pinの径が0.75mmなのですが、刺さります。
逆位相になるそうのでご注意を。
そのため、私はZS5、6用のきしめんケーブルを刺しています。
下の写真は実際にZS5、6用のケーブルをBQEYZ KC2に刺したところです。
少し隙間が空きますが、そこまで違和感はないと思います。
〈遮音性(音漏れ)について〉
DD用の空気穴が筐体内側に3つありますが、そこまで漏れていません。
ただ、ほぼ漏れていない機種と比べると多少の音漏れはありますのでご注意ください。
そのため、通勤・通学用のイヤホンとして普通だと思います。
全く音漏れがしないイヤホンを求めている方にはお勧めできません。
まとめとして
BQEYZ KC2のメリットとしては、中高音のインパクトがメリットなのかな、と思います。
また、全体的に平均点より上の音が出ているな、という印象です。
中高音の派手な音の好きな人にはぴったりの音のバランスと解像度です。
さらに筐体の小ささもプラスです。
デメリットとしては、逆に特徴がないので特徴のあるモデルを求めている方には合わないと思います。
<おすすめできる人>
・中高音よりのフラットな音のバランスのイヤホンを求めている人。
・アンダー1万円で高解像度モデルのイヤホンを求めている人。
<おすすめできない人>
・特徴のあるイヤホンを求めている人。
BQEYZ社のイヤホンは2本目ですが、K2、KC2とも音のクオリティは素晴らしいです。
ただ、KC2はK2と同じくらい中音が出ているのにボーカルにそれほど向いているとは感じませんでした。
イヤホンは欲しい音域の音が強く出ていれば良いというわけではないのが分かりましたが、また沼の深みにはまっていきそうな…(笑)
KC2の音自体はクオリティが高いため、すべて平均以上の優等生モデルを求めている人にはおススメ出来るイヤホンです。
BQEYZ社のイヤホンがもう一つ手元にあるのでさらなる音の違いがあるか楽しみです。
ではでは次回のレビューにて