Yinyoo社から販売されているNY-06をレビューしたいと思います。
TRN社から出た同じドライバー数の1BA+2DDのイヤホンTRN-V60のレビューは
です。
一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
前提として
Yinyoo NY-06はYinyoo社のイヤホンとして初めてのイヤホンでしょうか。
低価格中華イヤホンとしては珍しい1BA+2DDのイヤホンです。
中華イヤホンとしては少しお高めな値段設定でしょうか。
ただ、価格の分音も良いです。
アンダー10000円中華イヤホンのクオリティはどんどんと上がっていますね。
私が購入したのは発売直後の今年の7月でした。
発売直後の購入なので初期型です。
外観等について
〈筐体について〉
筐体はフェイスプレートもシェル部分も金属で出来ています。
バリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。
金属筐体の方が作りがきれいな気がしています。
作りに関してはYinyoo社はキレイです。
写真は左から
Yinyoo NY-06、BQEYZ K2、EM-023となっています。
筐体の大きさは全体的に小さいです。
縦には長いですが、横に短いです。
筐体は薄めで、ノズルは普通程度です。
ノズルの太さはKZ社ほど太くないです。
そのため、耳が小さい人の長時間使用は耳が痛くなると思います。
私は長時間使用が痛くなり出来ません。
〈ステム部分について〉
Yinyoo NY-06は引っ掛かりが有りません。
そのため、外での使用はあまりお勧めできません。
〈カラーバリエーション〉
グレー、ブラックです。
今回はブラックモデルを購入しました。
〈購入先・販売元〉
私の購入先はAliExpressのWooeasy Earphones Storeです。
値段は現在Amazonでは6000円前後です。
販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。
保証は一年です。
Twitterをやっている方であれば、Wooeasy Earphones Storeのアカウント@hulang9078をフォローしてDMを送るとTwitter割が適用できます。
〈外観等〉
箱はとても小さいです。
KZ社と同じくらいです。
箱のデザインはとてもシンプルで黒を基調としてとてもおしゃれです。
〈イヤホンの仕様〉
1BA+2DDの3ドライバモデルです。
再生帯域7-40000Hz
プラグタイプは0.78mmの2pinモデルです。
〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース三種類(S、M、L)、説明書、保証書と大変シンプルです。
音質について
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
Yinyoo NY-06では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<開封直後>
〈全体的な出音〉
一聴目の出音の印象はフラット傾向のイヤホンです。
このフラットというのは、全音域の音がはっきり聞こえてきているという感じです。
特にどこかの音域が出てきていない、という意味のフラットです。
出音の強さのイメージとしては高音=中音=低音のイメージです。
全音域が強めにはっきり出ています。
未エージング状態の出音はなかなか好印象です。
音の傾向としては寒色です。
とてもクールな印象です。
万人受けしそうだなと思います。
〈高音〉
高音ははっきりとしていて綺麗に出ています。
刺さりはありません。
刺さるギリギリという感じで高音の伸びがあります。
曲によっては最も出ているとも感じられます。
〈中音〉
中音もはっきりと聞こえる音域です。
ボーカルは距離としては普通から少し遠い距離です。
きれいにはっきりと聞こえます。
サ行の刺さりは有りません。
女性ボーカルの方が良い印象を受けました。
〈低音〉
低音も量が有ります。
ぼわっとしている低音ではなくキレのある低音です。
ただ、少し軽い印象に感じました。
深いところが出ていないのでしょうか。
〈解像度〉
解像度はドライバー数程度という印象です。
ZS5、6系列程度です。
エージング後に期待です。
〈分離感〉
音場が多少広いので楽器と楽器の分離感はあります。
キレがあるので分離感と相まってスピード感が気持ちいいです。
〈音場〉
音場は多少広めです。
ボーカルは少し近めです。
〈音量のとりやすさ〉
音量は最近ではとてもとりやすい機種です。
WM1Aのハイゲイン28前後で聞いています。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
一聴目の感想としては音場の広めなピラミッドバランスの寒色イヤホンです。
エージングで音が変化しているな、と感じました。
曲によっては中音も前に出てくるイメージです。
出音の強さのイメージとしては低音≧中音>高音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
広い音場もありながら解像度の高いイヤホンを求めている人にぴったりだなと思います。
〈高音〉
高音は他の音域に比べると出ていません。
ただ、しっかりと出ています。
曲によってはかなり印象的に強く聞こえます。
また、高音特有のキラキラ感もありますがそこまで強くはありません。
高音の刺さりは全く無いです。
高音の距離は遠目です。
〈中音〉
中音はかなりはっきりと出ています。
低音よりも強く聞こえる曲もあります。
サ行の刺さりはありません。
中音の距離ははかなり近めです。
音場の広さと残響音の多さ、距離的に気持ちの良いボーカルが聞こえます。
ボーカルホンとして使用できると思います。
〈低音〉
Yinyoo NY-06の一番の特徴はこの低音です。
低音は量のインパクトがかなりあります。
加えてかなり深い位置の低音も鳴っている印象です。
また、低音の解像度が高くはっきりとしたクリアな低音が聞こえます。
距離も遠目です。
量と解像度は相当高レベルです。
〈解像度〉
解像度は高いと言えます。
残響音などもきれいに聞き取れます。
〈分離感〉
音場が広いため分離感は高いです。
各楽器と楽器や音域同士の分離感がはっきりとわかります。
〈音場〉
Yinyoo NY-06の2番目の特徴として音場の広さだと思います。
音場はなかなか広いと感じました。
全体的な音場は広いですが、中音域が近く感じるためにボーカルホンを求めている人にとってもお勧めできます。
〈音量のとりやすさ〉
音量は最近の中華イヤホンではとてもとりやすい機種です。
携帯でも試してみましたが、携帯でも同様に他の機種よりも1、2程度ボリュームを下げられました。
具体的に私はWM1Aでハイゲイン28前後で聴いています。
携帯電話で聞いている人でもオススメです。
<音以外の評価として>
〈ケーブルについて〉
ケーブルは適度に柔らかく硬さもちょうどです。
また、タッチノイズも少ない方です。
ただ、音質はそこまで良いとは言えないです。
今までと同じできしめんケーブルがオススメです。
2pinの径が0.75mmなのですが、刺さります。
また、プラスマイナスも同じため逆位相にもなりません。
私はZS5、6用のきしめんケーブルを刺しています。
下の写真は実際にZS5、6用のケーブルをBQEYZ K2に刺したところです。
少し隙間が空きますが、そこまで違和感はないと思います。
〈遮音性(音漏れ)について〉
筐体の裏面に2つ空気穴があります。
そのため、音漏れは多少あります。
しかし、そこまで音漏れは大きいとは言えないです。
空気穴の量にしては音漏れが少ないのでびっくりしました。
なので、通勤・通学用のイヤホンとしても利用できると思います。
まとめとして
Yinyoo NY-06のメリットとしては、質の高い低音です。
この価格帯ではかなり上位の量と質だと思います。
しかも、他の音ともぶつからない量なのでバランスが良いです。
また、広い音場とその割に中音が近いのでボーカルホンを求めている人にはお勧めできます。
低音が強めなので女性ボーカルが映えると思います。
デメリットとしては、特にはないと思います。
それくらいバランスの良いモデルです。
<おすすめできる人>
・低音の印象が強いイヤホンを求めている人。中低音好きな人にはぴったり!
・ボーカルホンを求めている人
<おすすめできない人>
・低音と中音の強いイヤホンが苦手な人。
Yinyoo社のイヤホンを初めて購入してみましたがYinyoo NY-06は個人的にはとても当たりなイヤホンだと思います。
次回のYinyoo社のイヤホンには期待ができそうですね。
最近はパクリデザインが多いのですが、デザインも独自なのも好印象です。
また、耳が痛くなるものが多かったのでYinyoo NY-06は耳が痛くならず利用できるため好印象です。
ではでは次回のレビューにて