KZ社から販売されているED16をレビューしたいと思います。
KZ社から同時期に出た1BA+1DDイヤホンZSAのレビューは
です。
一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
前提として
この機種は発売時期としてはKZ社のZSAと同じ時期です。
低価格中華イヤホンとしては珍しい2BA+1DDのイヤホンです。
この機種の第一印象はみなさん好印象だったと思います。
同時期に出たTRN-V60が悪すぎたのもあるかもしれませんが(笑)
私が購入したのは発売直後の今年の6月でした。
発売直後の購入なので初期型だと思います。
外観等について
〈筐体について〉
筐体はフェイスプレートもシェル部分がプラスチックです。
プラスチック製ですがバリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。
作りに関してはKZ社は本当にキレイです。
写真は左から
ED16、ZS5、V60となっています。
筐体の大きさは全体的にかなり小さいです。
縦には長いですが、横に短いです。
筐体は薄めで、ノズルは短めです。
ノズルの太さは今までのKZ社のイヤホンと同じ太さです。
そのため、耳が小さい人の長時間使用は耳が痛くなると思います。
私は長時間使用が痛くなり出来ません。
〈ステム部分について〉
ED16は引っ掛かりが有りません。
そのため、外での使用はあまりお勧めできません。
〈カラーバリエーション〉
ブルー、ブラックです。
今回はブラックモデルを購入しました。
〈購入先・販売元〉
私の購入先はAliExpressのWooeasy Earphones Storeです。
値段は現在Amazonでは3000円前後です。
販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。
保証は一年です。
Twitterをやっている方であれば、Wooeasy Earphones Storeのアカウント@hulang9078をフォローしてDMを送るとTwitter割が適用できます。
〈外観等〉
箱のデザインはとてもシンプルで白を基調としてとてもおしゃれです。
今までのTRN社のデザイン通りイヤホンの絵が描かれています。
〈イヤホンの仕様〉
1BA+2DDの3ドライバモデルです。
再生帯域20-20000Hz
プラグタイプは2pinモデルです。
〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース三種類(S、M、L)、説明書、保証書と大変シンプルです。
音質について
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル、中音はボーカルやバイオリン・ピアノ、低音はドラムをイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
ED16では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<開封直後>
〈全体的な出音〉
全体的に音のはっきりとしたイヤホンです。
すべての帯域が目立つ印象です。
出音の強さのイメージとしては高音≧中音≧低音のイメージですが、ほぼ強さは同じです。
未エージング状態の出音はなかなか好印象です。
音の傾向としては寒色です。
ES4やZS10の音の傾向ではなくZS5、6に似ています。
フラット傾向な音が好きな人にはぴったりだなと思います。
〈高音〉
高音ははっきりと目立ちます。
多少刺さりがある曲があります。
KZでいうとZS6に似ていると思います。
〈中音〉
ボーカルは距離としては相当近めで出ています。
そのため、はっきりと聞こえます。
ボーカルホンと言ってもいいかもしれません。
ただ、サ行の刺さりが多少あります。
〈低音〉
低音は一番少なく感じますがないわけではありません。
ただ、ズンズンは来ないため物足りない人もいるかも、という感じです。
〈解像度〉
解像度は悪くないと思います。
各帯域バランスよく聞こえてきます。
〈分離感〉
音場の広さから楽器と楽器の分離感は高めです。
高音域の目立つことから分離感が相当高く感じます。
中域から高域に関しては相当高いレベルだと思います。
〈音場〉
音場は並程度だと思います。
〈音量のとりやすさ〉
音量は取りやすいです。
ES4、ZSAと同じ音量で同じ程度の音が出ていると思います。
ハイゲイン35~37で聞いています。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
全体的な出音はエージング前とほぼ変化はないです。
全体的な音の印象が強いですが、特に中高音の強い音です。
出音の強さのイメージとしては高音≧中音>低音のイメージで、ほぼ変わりはありません。
音の傾向としては寒色です。
フラット傾向もしくは中高音の派手な音が好きな人にはぴったりだなと思います。
〈高音〉
高音はしっかりと出ています。
高音特有のキラキラ感がかなりあります。
大変強い印象ですが、高音の刺さりは全く無いです。
音の鳴る位置が普通程度です。
〈中音〉
中音も高音と同じくしっかりと出ています。
サ行の刺さりはありません。
音圧が強いのでボーカルははっきりと良く聞こえます。
中音の距離が近めなので近いボーカルが好みの人にとってはオススメできます。
中域の距離がエージング前と比べると少し近くなっていると思います。
〈低音〉
低音は高音、中音の強さに比べると抑えめです。
ただ、少ないわけではなく、中高音がはっきり聞こえているだけで低音自体もはっきりくっきり出ています。
クール系の低音です。
もわっとしておらず、低音も固く締まって聞こえます。
〈解像度〉
解像度はドライバ数に比べて高めだと思います。
特に中高音は素晴らしいです。
全体的に音圧が強いためごまかしがきかないのですが綺麗に各音域が出ています。
〈分離感〉
分離感は並程度です。
音場がそこまで広い機種ではないので多少ごちゃっと聞こえる曲があります。
〈音場〉
音場は並から多少近めと感じました。
中音域が近く感じるためにボーカルホンを求めている人にとってはお勧めできます。
残響音は特に高音が良いです。
〈音量のとりやすさ〉
音量は最近の中華イヤホンと同様で取りやすいと思います。
携帯でも試してみましたが、携帯でも同様に一つ下げることができました。
具体的に私はWM1Aでハイゲイン35前後で聴いています。
携帯電話で聞いている人でもオススメです。
<音以外の評価として>
〈ケーブルについて〉
ケーブルはZS系列ではなく、ES3と同じ物です。
そのため、ケーブルのクオリティはZS5、6やES4よりも悪いです。
やはりこのケーブルは音質もそうですが、くっつきやすいため持ち運びには不適です。
音質もKZ社の他の付属ケーブルよりもよくはありません。
リケーブルをするならばきしめんケーブルがオススメです。
コスパが最高です。
下の写真は実際にKZ5、6用のきしめんケーブルをED16に刺したところです。
KZ5、6用のきしめんケーブルで隙間など問題は無くきちんとはまります。
〈遮音性(音漏れ)について〉
筐体の裏面に2つ空気穴があります。
そのため、音漏れはZSAよりもマシですが、TRN社のイヤホンと比較すると大きいです。
なので、通勤・通学用のイヤホンとしてそこまで向いているとは言えません。
まとめとして
ED16の良い点としては、価格に比べての音質の良さです。
中高音の好きな人にはぴったりの音のバランスと解像度です。
また、筐体の小ささもプラスです。
耳の小さい人でも耳から飛び出ないので外付けでもオッケーです。
もっとも、悪い点としては、特にはないと思います。
それくらいバランスの良いモデルです。
<おすすめできる人>
・価格の安い中高音の派手なイヤホンを求めている人。中高音好きな人にはぴったり!
・この価格帯では高解像度なので携帯電話等の付属イヤホンから脱却したい人
<おすすめできない人>
・派手な音の苦手な人。
・音場のとても広いイヤホンを求めている人。
KZ社の最近の音は外れがほぼありません。
各モデルで音も違いがあり選ぶことも可能です。
そろそろ発売されるという5ドラモデルも期待ができそうですね。
派手目なわかりやすい音、かつ低価格なので中華イヤホンに手を出そうか迷っている人にお勧めできるイヤホンです。
耳からはみ出さないのも私的に好印象ですね。
ではでは次回のレビューにて