KZ社から販売されているZSTをレビューしたいと思います。
KZ社から出ている筐体の似ている1BA+1DDイヤホンES3のレビューは
です。
一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
前提として
この機種は_KZ社のES3と同じ1BA+1DDのイヤホンです。
また、筐体の形も似ています。
しかし、ZS10とES4のようにほぼ一緒ではありません。
音の傾向はES3に非常に似たイヤホンとなっています。
音についてはES3との比較をしながらレビューをしていきたいと思います。
私が購入したのは今年の4月でした。
ZSTの最初の発売が去年なので私のZSTは後期型だと思います。
外観等について
〈筐体について〉
ZSTはプラスチック製です。
KZ社の作りを今までベタ褒めしてきましたが、私のZSTは写真のように継ぎ目の隙間があります。
ZSTはKZ社の中でも古いイヤホンですのでこういうことがあるのだと思います。
後期型では改善していてほしかったですね…
また、 ノズル部分の写真を撮って気づいたのですが、筐体が両方とも割れています…
今のところ音に影響はないのですが、あまり気分の良いものではないです。
以下、左からES3、ZST、ES4となっています。
筐体の大きさはES3、4よりも小さいです。
写真だとES3のほうが小さく見えますが、ノズルの角度のせいでして実際はZSTが一番小さいです。
筐体は薄めで、ノズルは短めです。
私は耳が小さめですがフィット感はこの三機種の中で一番良いです。
また、ノズルの太さはES4よりも細いです。
ES3と同程度です。
そのため、長時間使用も耳が痛くならず良いと思います。
私には長時間使用しやすいです。
〈ステム部分について〉
ES4は引っ掛かりが有ります。
なぜ、ZS5、6で無くしたのでしょうか(笑)
〈カラーバリエーション〉
パープル、ブラックです。
今回はパープルモデルを購入しました。
〈購入先・販売元〉
私の購入先はAliExpressのWooeasy Earphones Storeです。
値段は現在Amazonでは2200円前後です。
販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。
保証は一年です。
Twitterをやっている方であれば、Wooeasy Earphones Storeのアカウント@hulang9078をフォローしてDMを送るとTwitter割が適用できます。
〈外観等〉
箱のデザインはとてもシンプルで白を基調としてとてもおしゃれです。
今までのデザイン通りイヤホンの絵が描かれています。
〈イヤホンの仕様〉
1BA+1DDの2ドライバモデルです。
再生帯域20-40000Hz
プラグタイプは2pinで0.75mmです。2pinは0.78mmもあるので注意です。
〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース三種類(S、M、L)、説明書、保証書と大変シンプルです。
音質について
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル、中音はボーカルやバイオリン・ピアノ、低音はドラムをイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
ZS10では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<開封直後>
〈全体的な出音〉
高音とボーカルが目立つ逆ピラミッドバランスのイヤホンです。
音はキレのある派手なわかりやすい音です。
出音の強さのイメージとしては高音>中音>低音のイメージです。
寒色です。
〈高音〉
高音は刺さらないギリギリで派手めな感じです。
刺さりはありません。
〈中音〉
中音は目立ちます。
サ行が少し刺さる感じの曲有りますね。
中音は近いから目立っています。
ボーカルは距離としては近め、量は多めです。
〈低音〉
低音については無くは無いがそこまで目立たないですね。
〈解像度〉
解像度はドライバ数相当にあると思います。
〈分離感〉
楽器と楽器の分離感は普通ですね。
残響音は少なめな印象です。
〈音場〉
音場は狭めだと思います。
〈音量のとりやすさ〉
音量は取りやすいです。
ES3と同じ音量です。
音量はハイゲイン35~37です。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
全体的な出音はエージング前と変化して高音の多少強めなフラット傾向な音です。
ES3よりも高音強めで低音弱め、中音や音場はほぼ同じというイメージです。
音は寒色ですね。
ES3と同様にキレのあるクールな音質です。
感想としてはやはりES3に似た傾向の音です。
出音の強さのイメージは高音≧中音=低音という感じです。
〈高音〉
高音はもっとも出ていると感じます。
キラキラ感はかなりあります。
高音域に関してはKZらしい音です。
また、刺さりは全くありません。
シンバルの音がきれいに聞こえます。
〈中音〉
ボーカルは近くはありませんがちょうどいい距離です。
中音はほぼES3と同じだと思います。
サ行の刺さりもありません。
音場が普通程度ですがその中でもボーカルははっきりと良く聞こえます。
音の距離、強さのバランスは非常に良いと思います。
ただ、とても近いボーカルが好みの人にとってはオススメできません。
〈低音〉
低音がES3との一番の違いだと思います。
ES3は低音の主張強めですがZSTはそこまでではありません。
低音はキレのある低音ですが量はそこまでありません。
〈解像度〉
解像度は2ドライバーにしては高めだと思います。
ES3より高域の音がきれいに聞こえます。
〈分離感〉
分離感は悪くないです。
楽器と楽器の音の違い、左右に音が分かれたときもわかりやすく聞こえます。
〈音場〉
ES3と同じ程度で普通より少しだけ広めの音場です。
残響音は少なめです。
〈音量のとりやすさ〉
ES4、ZS5、6と同じ大きさが出ています。
持ち歩きを数日してみましたが、携帯でも比較的上げなくても良かったので音量はとりやすい方だと思います。
具体的に私はWM1Aでハイゲイン35前後で聴いています。
携帯電話で聞いている人でもオススメです。
<音以外の評価として>
〈ケーブルについて〉
ケーブルはゴム感の強いものです。
これはES3やZS5、6よりもゴム感が強くっつきやすいです。
ケーブルのクオリティはZS5、6と同程度だと思います。
ケーブルとケーブルがくっつきやすい素材なのでZS5、6と変わらず良く絡まります。
まとめた際にはほどきづらいです。
また、あまり音の良い線材とは言えないのは同じです。
タッチノイズは強めなので歩きながらは気になります。
専用のアップグレードケーブルがあるのでそちらがオススメです。
〈遮音性(音漏れ)について
筐体の隙間があるのに高いレベルで漏れていません(笑)
ダイナミックドライバ用の空気穴は筐体内側にあります。
DD用の空気穴が1つありますがほぼ漏れていません。
音漏れはES3と同程度に漏れてません。
そのため、通勤・通学用のイヤホンとして向いていると思います。
まとめとして
ES3と音が似ています。
音が似通っているのでレビューも似てしまいましたが、聞き比べてみると多少バランスが異なっています。
高音好きにはZST、低音好きにはES3がお勧めです。
ケーブルがひどいのはいつもどおりなのでケーブルも購入されたほうが良いと思います。
解像度も価格の割に高いです。
価格が安いことに加え音も派手で分かりやすいため万人受けするモデルだと思います。
<おすすめできる人>
・価格の安い中高音の派手なイヤホンを求めている人。中高音好きな人にはぴったり!
・この価格帯では高解像度なので携帯電話等の付属イヤホンから脱却したい人
・音漏れの少ない通勤用イヤホンを求めている人。
<おすすめできない人>
・ボーカルの近いボーカルホンが欲しい人
・歩きながら聞きたいけど、リケーブルはしたくない、という人
派手目なわかりやすい音、かつ低価格なので中華イヤホンに手を出そうか迷っている人にお勧めできるイヤホンです。
価格お安めのKZ社イヤホンを考えている方は中高音のZST、ドンシャリのES3という違った個性で選べます。
ではでは次回のレビューにて