TFZ社から販売されているTFZ SERIES 2をレビューしたいと思います。
TRN社から出た1BA+1DDイヤホンTRN-V20のレビューは
です。
一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
前提として
この機種はこのブログでは初めての1DD型のイヤホンです。
ハイブリッド型の多い低価格中華イヤホンとしては珍しい構成のイヤホンです。
この機種の第一印象はみなさん好印象だったと思います。
twitter上の評価がとても良かったのとMassdropで販売されていたので、流行には相当乗り遅れましたが購入しました。
私が購入したのは今年の6月でした。
デザインから分かるのですが、後期型です。
見分け方としては、数字が書いてあるのが初期型、数字のないのが後期型です。
外観等について
〈筐体について〉
筐体はフェイスプレートもシェル部分がプラスチックです。
プラスチック製ですがバリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。
ただ、筐体の外観には問題がありませんが、シェルの内部に空気が入っています。
これはマイナスポイントだと思います。
写真は左から
SERIES 2、V60、V20となっています。
筐体の大きさは全体的にかなり小さいです。
この3機種とも比較的小さめの機種なのであまりわからないかもしれませんが、小さめです。
この3機種の中では縦、横のバランスが一番良いです。
筐体はの厚さは普通程度で、ノズルは短めです。
ノズルの太さは普通程度です。
そのため、耳が小さい人も長時間使用は出来ると思います。
私は長時間使用が出来ます。
〈ステム部分について〉
SERIES 2は引っ掛かりが有ります。
そのため、外での使用をお勧め出来ます。
〈カラーバリエーション〉
カラーバリエーションの豊富さはSERIES 2のメリットだと思います。
私が知っている中だけでも9種類あります。
今回はクリアモデルを購入しました。
〈購入先・販売元〉
私の購入先はMassdropです。
値段は現在Amazonでは7500円前後です。
Aliexpressでも販売しています。
販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。
保証は一年です。
〈外観等〉
箱のデザインはとてもシンプルで白を基調としてとてもおしゃれです。
ケースが縦に長かったのでびっくりしました。
〈イヤホンの仕様〉
1DDの1ドライバモデルです。
再生帯域5-40000Hz
プラグタイプは2pinモデルです。
〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース4種類×(S、M、L)、説明書、持ち運び用ケースです。
イヤーピースの豊富さに驚きです。
音質について
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
SERIES 2では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<開封直後>
〈全体的な出音〉
一聴目の感想としてはピラミッドバランスなイヤホンです。
低音域が最も目立ち、次に中音域、最も目立たないのは高音域、という印象です。
出音の強さのイメージとしては低音>中音>高音のイメージです。
最近の中華イヤホンではピラミッドバランスな出音が珍しいような気がしました。
音の傾向としては寒色です。
相当固いクールな出音です。
価格を考えると相当良い音が出ています。
ダイナミックドライバーのイヤホンの方がエージングによる変化が大きいことが多いので、どのように変化していくか楽しみです。
〈高音〉
高音は三つの音域のうちで最も出ていないと感じられます。
しかし、高音は出ていないわけではなく、中音と特に低音の出音の方が強いだけです。
刺さりはありません。
〈中音〉
中音の音のバランスはまあまあ強めで出ています。
また、距離も近いためはっきりと聞こえます。
サ行の刺さりがある曲があります。
ただ、ボーカルホンと言うほど出てはいません。
〈低音〉
低音が3つの音域のうちで最も強く感じられます。
また、ただ強いだけではなく深い低音もきちんと聞こえます。
〈解像度〉
解像度は相当高いと感じます。
各音域それぞれ解像度が高く、特に解像度が低いと思える音域はないです。
〈分離感〉
音場が広いため楽器と楽器の分離感は高めです。
残響音は少なめです。
〈音場〉
音場は広めです。
〈音量のとりやすさ〉
音量は相当取りやすいです。
ハイゲイン26前後で聞いています。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
エージング後の一聴目の感想としては高音が出てきたな、ということです。
エージング前ではピラミッドバランスと書きましたが、曲によっては高音が一番目立つものもあります。
評価は難しいのですが、ドンシャリ傾向のイヤホンといえそうです。
出音の強さのイメージとしては高音=低音>中音のイメージです。
ただ、曲によっては印象がかなり異なります。
そのため、音域を強調するような音作りではなく、曲に合わせる素直なイヤホンなのだと思います。
音の傾向としては寒色です。
相当固いクールな出音です。
この部分は変わらないです。
どの音域が出ていない、 ということがなくなったのでエージングによる変化はプラスに働いています。
〈高音〉
高音はしっかりと出ています。
高音特有のキラキラ感がかなりあります。
曲によってはうるさいくらいです(笑)
高音が大変強い印象ですが、高音の刺さりは全く無いです。
また、音の鳴る位置はかなり遠めです。
〈中音〉
中音も量としてははっきり出ています。
楽曲によっては最も聞こえるものがあります。
サ行の刺さりは少ないですが多少あります。
中音の圧が強いのでボーカルははっきりと良く聞こえます。
中音の距離はエージング前と同様近めなので近いボーカルが好みの人にとってはオススメできます。
〈低音〉
低音も強めです。
ロックなどは相当鳴っている曲があります。
クール系の低音です。
もわっとしておらず、低音も固く締まって聞こえます。
低音も距離が遠めです。
深い低音はそこまで出ていないと感じます。
〈解像度〉
解像度はドライバー数に比べてかなり高めだと思います。
最近、4ドライバー機ばかり聴いていますが、はっきりと負けているとは言えないです。
特に中音は素晴らしいです。
全体的に音圧が強いためごまかしがきかないのですが綺麗に各音域が出ています。
〈分離感〉
分離感は良い方です。
左右で分かれて聞こえる曲やたくさんの音が出ている曲でもそれぞれの音がわかります。
〈音場〉
音場がこのSERIES 2の特徴だと感じました。
高音と低音は遠くに聞こえます。
中音域は普通程度の距離で、それ以外が遠いのでとても中音がきれいに聞こえます。
また、残響音は特に高音が良いです。
〈音量のとりやすさ〉
音量は最近の中華イヤホンの中でも相当とりやすいイヤホンだと思います。
携帯でも試してみましたが、携帯でも同様に一つから二つ下げることができました。
具体的に私はWM1Aでハイゲイン26前後で聴いています。
携帯電話で聞いている人でもオススメです。
<音以外の評価として>
〈ケーブルについて〉
ケーブルはかなりクオリティが高いと思います。
2pinが多少特殊な構造となっています。
2pin部分を樹脂が覆っているものとなっています。
qdcや旧UEのようなものとなっています(詳細は下のケーブルの写真をご確認ください)。
〈遮音性(音漏れ)について〉
筐体の表面に1か所、裏面に1か所空気穴があります。
DD搭載機種はしょうがないですね。
そのため、音漏れはあります。
漏れ方もZS6やZSA等まではしませんが、小さ目なTRN-V20やV60に比べると大きいです。
なので、通勤・通学用のイヤホンとしてそこまで向いているとは言えません。
まとめとして
SERIES 2のメリットとしては、価格に比べての音質の良さです。
派手目な音の好きな人にはぴったりの音のバランスと解像度です。
また、音場の広さも素晴らしいです。
さらに筐体の小ささもプラスです。
デメリットとしては、特にはないと思います。
それくらい価格と音のバランスが良いモデルです。
<おすすめできる人>
・派手な音のイヤホンを求めている人。
・アンダー1万円で音質と音場を求めている人。
<おすすめできない人>
TFZ社のイヤホンを初めて聞きましたが、価格から想像できないほど良い音が出ています。
twitterや5chで大絶賛な理由はわかります。
リケーブルやカラーバリエーションの豊富さも有り楽しめるイヤホンだと思います。
KZやTRNに比べるとお高めですが、TFZ社は今後も楽しめそうなメーカーだと思います。
ではでは次回のレビューにて