BQEYZ社から販売されているKB1をレビューしたいと思います。
Yinyoo社から出た同じドライバー数の1BA+2DDイヤホンNY-06のレビューは
です。
一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
前提として
BQEYZ KB1はBQEYZ社の初めての廉価モデルとなります。
BQEYZ社は今まで2BA+2DDのイヤホンばかりでしたが、BQEYZ社の初めての1BA+2DDのイヤホンです。
2DDのイヤホンということでなかなか中低音の主張の激しいイヤホンとなっています。
私が購入したのは発売直後の今年の7月でした。
そのため、初期型です。
外観等について
〈筐体について〉
筐体はフェイスプレートもシェル部分も金属製です。
バリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。
BQEYZ社のイヤホンは3つ目ですが大変綺麗な印象です。
写真は左から
BQEYZ KB1、V20、K2となっています。
筐体の大きさは小さめです。
筐体は横に小さく、縦に長いです。
筐体はの厚さは普通程度で、ノズルは短めです。
ノズルの太さは多少細めです。
そのため、耳が小さい人も長時間使用は出来ると思います。
私は長時間使用が出来ます。
〈ステム部分について〉
KB1は引っ掛かりが有りません。
そのため、外での使用をおススメ出来ません。
〈カラーバリエーション〉
ブラックとグレーです。
今回はブラックモデルを購入しました。
〈購入先・販売元〉
私の購入先はAliExpressのNiceHCK Audio Storeです。
値段は現在Amazonでは7000円前後です。
販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。
保証は一年です。
Twitterをやっている方であれば、NiceHCK Audio Storeのアカウント@hckexinをフォローしてDMを送るとTwitter割が適用できます。
〈外観等〉
箱のデザインはとてもシンプルで黒を基調としています。
ケースはかなり小さめです。
〈イヤホンの仕様〉
1BA+2DDの3ドライバモデルです。
再生帯域7-40000Hz
プラグタイプは2pinモデルです。
〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース1種類×3サイズ(S、M、L)、説明書です。
音質について
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
SERIES 2では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<開封直後>
〈全体的な出音〉
一聴目の感想としては中低音重視なイヤホンです。
低音域、中音域がとても目立つ音だという印象です。
出音の強さのイメージとしては低音=中音>高音のイメージです。
音の傾向としては暖色です。
ただ、はっきりと暖色というわけではないです。
全体の音としては低音が支配的です。
低音好きの人は良さそうですが、他のBQEYZ製のイヤホンほど良い印象でないです。
エージング後に変化するかどうかですね。
〈高音〉
高音はあまり印象にないです。
出ていないわけではないのですが、低音と中音の音圧に負けています。
高音の刺さりはありません。
音の距離としては遠めです。
〈中音〉
中音も強めで出ています。
距離は近いわけではありませんがはっきりと聞こえます。
サ行の刺さりはありません。
〈低音〉
低音がかなりしっかり強く感じられます。
少しもわっとした低音に聞こえます。
そのため、暖色傾向に聞こえる印象です。
音の距離は近めです。
〈解像度〉
解像度はドライバー数にしてはそこまで高いとは言えません。
低音と中音は音の圧は強いのですがそこまで高いとは感じられません。
〈分離感〉
音場が少し狭めなのでごちゃっとなっている印象です。
低音が中音をマスクしているような印象です。
残響音は多めです。
〈音場〉
音場は普通よりも狭めです。
中音域は特に近く感じます。
〈音量のとりやすさ〉
音量の取りやすさは並程度です。
ハイゲイン28前後で聞いています。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
一聴目の感想としてはエージング前とほぼ変わらず中低音重視なイヤホンです。
低音域、中音域がとても目立つ音だという印象です。
出音の強さのイメージとしては低音=中音>高音のイメージです。
音の傾向としては暖色です。
ただ、はっきりと暖色というわけではないです。
エージング前の低音の支配感は多少抑えられ高音もきちんと出てきています。
〈高音〉
高音はエージング前よりははるかにたくさん出ています。
きちんと高音の存在感があります。
ただ、やはり低音と中音の音圧には負けています。
高音の刺さりはありません。
音の距離としては遠めです。
〈中音〉
エージング後も中音は音圧としては強めで出ています。
中音の音圧が強いのでボーカルがはっきりと聞こえます。
距離は普通よりは近めです。
サ行の刺さりはありません。
中音の距離と強さから低音重視のボーカルホンを求めている人におすすめ出来ます。
〈低音〉
BQEYZ KB1の特徴はこの低音です。
低音がかなりしっかり強く感じられます。
量が多いためかエージング後も少しもわっとした低音に聞こえます。
そのため、暖色傾向に聞こえる印象です。
量と音圧が強いです。
音の距離は普通程度です。
〈解像度〉
解像度はドライバー数相当だと思います。
そこまで解像度が高い、と感じませんでした。
〈分離感〉
音場は狭いですが、分離感は悪くないです。
左右で分かれて聞こえる曲やたくさんの音が出ている曲でもそれぞれの音がわかります。
〈音場〉
音場は多少狭めに感じます。
高音と低音は普通程度に聞こえます。
中音域は近めな印象です。
音場が狭めなお陰で中音がはっきりときれいに聞こえます。
そのため、ボーカルホン向きだな、と思います。
また、残響音は特に高音が良いです。
〈音量のとりやすさ〉
音量は最近の中華イヤホンの中でもとりやすいイヤホンだと思います。
携帯でも試してみましたが、携帯でも同様に一つ下げることができました。
具体的に私はWM1Aでハイゲイン28前後で聴いています。
携帯電話で聞いている人でもオススメです。
<音以外の評価として>
〈ケーブルについて〉
ケーブルはTRN社のケーブルに似ています。
付属ケーブルのクオリティとしては悪くはないと思います。
ケーブルとケーブルがくっつきやすい素材ではないので絡まりづらいといえます。
また、ケーブルをまとめるものもついているのが好印象です。
硬さが普通より多少柔らかい程度なのでタッチノイズは並程度です。
歩きながらは気になります。
今までと同じできしめんケーブルがオススメです。
2pinの径が0.75mmなのですが、刺さります。
逆位相になるそうのでご注意を。
そのため、私はZS5、6用のきしめんケーブルを刺しています。
下の写真は実際にZS5、6用のケーブルをBQEYZ KB1に刺したところです。
少し隙間が空きますが、そこまで違和感はないと思います。
〈遮音性(音漏れ)について〉
DD用の空気穴が筐体内側に3つありますが、そこまで漏れていません。
ただ、ほぼ漏れていない機種と比べると多少の音漏れはありますのでご注意ください。
そのため、通勤・通学用のイヤホンとして普通だと思います。
全く音漏れがしないイヤホンを求めている方にはお勧めできません。
まとめとして
BQEYZ KB1のメリットとしては、中低音の音圧の強さからボーカルホンに向いているところです。
ボーカル好きな人にはぴったりの音のバランスです。
さらに筐体の小ささもプラスです。
デメリットとしては、かなり中低音よりなので高音が好きな人はお勧めできないと思います。
<おすすめできる人>
・ボーカルホンを求めている人。
・低音の強いイヤホンを求めている人。
<おすすめできない人>
・高音の派手なイヤホンを求めている人。
BQEYZ社のイヤホン三種類をレビューしましたが、三種類とも音が被っておらず使い分けができるイヤホンでした。
私は特にK2が好きでした。
人によっては他のイヤホンの方が好きだという位性格の違うイヤホンでした。
個人的にはあたりの新メーカーでしたのでBQEYZ社には次も期待できそうです。
ではでは次回のレビューにて