SENFER社から販売されているDT8をレビューしたいと思います。
最近のお気に入り、BQEYZ社から出た同じドライバー数の2BA+2DDイヤホンK2のレビューは
です。
一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
前提として
SENFERは数年前からAliexpressを利用している方にはおなじみのブランドネームではないでしょうか。
DT2等は見た目もさることながら有名だと思います。
DT2は過去に私も購入したのですが、あまり良い印象はありませんでした。
ただ、怖いもの見たさもあって今回DT8を購入しましたが、DT8はSENFER社の悪いイメージを払しょくするような良いイヤホンでした。
特徴としては定位と分離感の良いイヤホンとなっています。
私が購入したのは発売直後の今年の8月でした。
そのため、初期型です。
外観等について
〈筐体について〉
筐体はフェイスプレートもシェル部分も金属製です。
バリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。
ノズルだけ多少色が違うように見えます。
写真は左から
SENFER DT8 NY-06 K2となっています。
筐体の大きさは全体的に小さめです。
筐体は横に長く、縦に短いです。
筐体はの厚さは普通程度で、ノズルは長めです。
ノズルの太さは細めです。
そのため、耳が小さい人も長時間使用は出来ると思います。
私は長時間使用が出来ます。
〈ステム部分について〉
DT8は引っ掛かりが有ります。
そのため、外での使用をおススメ出来ます。
〈カラーバリエーション〉
ゴールドのみです。
そのため、今回はゴールドモデルを購入しました。
〈購入先・販売元〉
私の購入先はAliExpressのNiceHCK Audio Storeです。
値段は現在Amazonでは7000円前後です。
販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。
保証は一年です。
Twitterをやっている方であれば、NiceHCK Audio Storeのアカウント@hckexinをフォローしてDMを送るとTwitter割が適用できます。
〈外観等〉
箱のデザインは白を基調としています。
ケースは縦に長めです。
〈イヤホンの仕様〉
2BA+2DDの4ドライバモデルです。
再生帯域10-35000Hz
プラグタイプはmmcxモデルです。
〈パッケージ付属品〉
ケーブル2種類、イヤーピース3種類(3サイズ(S、M、L)あるものは1種類です)、説明書です。
音質について
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
SERIES 2では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<開封直後>
〈全体的な出音〉
一聴目の感想としてはドンシャリ傾向なイヤホンです。
低音域、高音域が目立つ音だという印象です。
出音の強さのイメージとしては低音=高音≧中音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
ドンシャリ傾向ですが、中音もしっかり聞き取れます。
中音は出ていますが、距離が多少遠目で中音が相対的に弱く聞こえる印象です。
出音のバランスは相当高いです。
エージング後に変化するかどうかですね。
〈高音〉
ドンシャリ傾向と書きましたが、高音は低音に比べると弱めです。
ただ、キチンと音が出ています。
高音の刺さりはありません。
音の距離としては遠めです。
〈中音〉
中音は強めに出ています。
ただ、全体的な出音の感想でも書きましたが、音が遠めなので多少他の音域に比べて印象が弱くなっています。
距離は遠目です。
サ行の刺さりはありません。
〈低音〉
低音が最も強い印象です。
他の出音に比べて支配的です。
深い低音もきちんと出ています。
音の距離は遠目です。
〈解像度〉
解像度はかなり高いと感じます。
低音と高音が印象的です。
〈分離感〉
音場が全体的に遠いのでとても良いです。
高音が特にかぶらずきれいに聞こえています。
残響音は多めです。
〈音場〉
音場は遠目です。
特にどの出音というよりは全体的に遠く感じられます。
〈音量のとりやすさ〉
音量の取りやすさはとても悪いです。
ハイゲイン50前後で聞いています。
最近の中華イヤホンでは一番取りづらいです。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
一聴目の感想としてはエージング前と変わらずにドンシャリ傾向なイヤホンです。
低音域、高音域が目立つ音だという印象です。
ただ、エージング前と比べて多少低音が落ち着いて中高音が出ているな、という印象です。
出音の強さのイメージとしては低音≧高音≧中音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
ドンシャリ傾向ですが、中音もしっかり聞き取れます。
中音は出ていますが、距離が多少遠目で中音が相対的に弱く聞こえる印象です。
出音のバランスは相当高いです。
DT8の特徴は分離感と定位の良さです。
あまり、エージングによる変化は大きいといえないです。
それだけ元の音の適切に作られているということですね。
〈高音〉
高音はエージング前よりたくさん出ている印象です。
同じ曲を聴いているのでわかるのですが、おそらくエージング前よりも多少音が増えています。
そのため、きちんと高音の存在感があります。
最も高音が出ていると感じる曲もあり、また、曲によっては高音のキレは抜群です。
高音の刺さりはありません。
音の距離としては普通程度です。
〈中音〉
エージングにより多少中音も増えています。
中音は他の音に比べると弱めですが、きちんと出ています。
距離は普通よりは遠目です。
ただ、エージング前のように印象に残るほど遠いな、とは感じなくなりました。
サ行の刺さりはありません。
〈低音〉
低音も量はしっかり出ています。
低音は全体のバランスからは強く感じられます。
きちんと深い低音も出ています。
また、まったりした低音ではなく、キレのある低音です。
そのため、寒色傾向に聞こえる印象です。
音の距離は少し遠めです。
〈解像度〉
解像度はドライバー数に比して多少高めだと思います。
全体的にキレのあるクールな寒色なので解像度が高く聞こえます。
音の終わり際などのキレがよいです。
〈分離感〉
DT8の特徴は分離感と定位の良さです。
音場は広めですが、分離感は悪くないです。
ボーカルホンといえるほど中音の強さはありませんが、中音が印象的に聞こえるのはこの分離感の良さからだと思います。
左右で分かれて聞こえる曲やたくさんの音が出ている曲でもそれぞれの音がわかります。
〈音場〉
音場は全体的に広く感じます。
特に高音は遠目に感じます。
また、横方向よりは縦方向に音場の広い最近聞いた中華イヤホンの中では珍しい音場です。
残響音は特に高音が良いです。
〈音量のとりやすさ〉
音量は最近の中華イヤホンの中でもとりづらいイヤホンだと思います。
携帯でも試してみましたが、携帯でもいつもより音量を2つは上げる必要があります。
具体的に私はWM1Aでハイゲイン50前後で聴いています。
そのため、そこまで携帯電話で聞いている人にはオススメできないのでDAPをおススメします。
<音以外の評価として>
〈ケーブルについて〉
ケーブルは二つ付属されています。
二つとも付属ケーブルのクオリティとしては悪くはないと思います。
マイクなしのケーブルは多少固めで、タッチノイズが多めです。
マイク付きのシルバーのケーブルはやわらかめですが、癖が強いためタッチノイズが多めです。
歩きながらは気になります。
〈遮音性(音漏れ)について〉
DD用の空気穴が筐体内側に1つ、外側に6本あります。
そのため、なかなか音が漏れてしまいます。
外側にあるデザインのためかもしれませんが、空気穴が6本あるイヤホンにしては漏れてはいないのですが…
そのため、通勤・通学用のイヤホンとしては向いていないと思います。
まとめとして
SENFER DT8のメリットとしては、全体的な高解像度の出音と分離感・定位の良さです。
音数の多い曲を楽しむ方にはピッタリです。
デメリットとしては、音漏れの多さと多少価格が高めなところでしょう。
特に音漏れを気にされる方はお勧めできないです。
ただ、価格についてはケーブルが二本ついているので、ケーブル代と考えれば通常の中華イヤホンにリケーブルを購入したのと同じくらいの価格となりますのでデメリットにはならないかな、と思いました。
<おすすめできる人>
・キレのある寒色傾向の解像度の高めのイヤホンを求めている人。
・分離感と定位の良いイヤホンを求めている人。
<おすすめできない人>
・音漏れのしないイヤホンを求めている人。
SENFER社のイヤホンは久しぶりに購入してみましたが、数年前に比べて音がかなり良くなっていました。
やはり、中華イヤホン業界全体のクオリティが上がっている印象を受けます。
SENFER社のイメージはあまり良いものではありませんでしたが、今後も期待できそうです。
ではでは次回のレビューにて