エージング前の特徴としては、すべて音の印象が強めな多少中低音強めのフラット傾向な迫力のあるイヤホンでした。
エージングによりどのような変化があったのでしょうか。
エージング前のKZ ZS4のレビューはこちらから
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
ZS4では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
エージング後の感想としてはやはりすべて音の印象が強めで多少中低音強めのフラット傾向な迫力のあるイヤホンです。
ただ、エージング前よりも気持ち低音のほうが強く聞こえるように感じます。
元気の良い音の印象は変わらずにリスニング傾向なイヤホンだと思います。
出音の強さのイメージとしては低音≧中音≧高音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
全体的に元気な印象ですが、各音域の出音のバランスが良いな、と感じます。
〈高音〉
高音は最初すぐはそこまで出ていないと感じていたのですが、エージングによりそのような印象は少なくなったように思います。
曲によってはかなり多く強めです。
この音域はきれいに聞こえます。
シンバル等は強めなのですが高音の刺さりはありません。
音の距離としては近めから普通程度です。
〈中音〉
かなり中音域は印象的でしたが、その傾向は変わらないです。
ただ、エージングにより多少低音のほうが印象強く聞こえる曲があるように感じます。
音の量が多く距離も近いのでかなり印象的に聞こえます。
そのため、ボーカルやピアノメインの曲は楽しく聞くことができます。
サ行の刺さりはありません。
距離は近めです。
〈低音〉
エージングにより最も変わったと感じるのはこの低音です。
エージング前でもかなり印象が強かったですが、よりはっきり低音が聞こえます。
低音は音の量もあり、また深い低音もきちんとなっているのでかなり印象的に聞こえます。
低音好きな方も満足できると思います。
やはり、ZSNとは全くキャラクターの異なる低音です。
音の距離は普通程度です。
〈解像度〉
解像度はエージングにより多少上がったように感じます。
ただ、ドライバー数程度の解像度の印象です。
高解像度のイヤホンを求めている方には不向きです。
〈分離感〉
エージング前とあまり変わらずに、音場は並程度から少し狭めなので、比例して分離感はあまり高くはありません。
多少ゴチャっと聞こえる印象があります。
〈音場〉
エージング前と変わらず、音場は普通から少し狭い程度です。
中低音が全体的に量が多く、距離も近めから普通程度なのでそのように感じます。
エージング前と同様に、音場が狭く各音域の音が強めなのでかなり迫力のある音が楽しめます。
やはり、この楽しく聞こえる感じはZS4のプラスなポイントだと感じます。
さらに、多少低音の強さが増したおかげでよりリズム感が増してはまる人にははまるイヤホンであると思います。
〈音量のとりやすさ〉
音量の取りやすさはややとりやすいと思います。
ハイゲイン32前後で聞いています。
<音以外の評価として>
〈遮音性(音漏れ)について〉
DD用の空気穴が筐体内側に1つあります。
そのため、音漏れはあまりありません。
通勤・通学用のイヤホンとして使用をお勧め出来ます。
エージング後のまとめとして
ZS4の向いている人
・中低音の音が好きな人。
・元気な音のイヤホンが好きな人。
ZS4の向いていない人
・高解像度の音が好きな人。
ZS4はすべて音の印象が強めな多少中低音強めのフラット傾向な迫力のあるイヤホンです。
エージングによりあまり大きな変化はないです。
ただ、元気な音の印象や中低音の強さ、音場の狭さからかなりのノリの良い音を出す良いイヤホンです。
価格もそこまで高くないので中音と低音が好みの方で低価格なイヤホンをお求めの方にはピッタリだと思います!
ではでは次回のレビューにて