エージング前の特徴としては、全音域のはっきりした出音のピラミッドバランス傾向のリスニング向けの寒色イヤホンでした。
エージングによりどのような変化があったのでしょうか。
エージング前のAS06のレビューはこちらから
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
AS06では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
エージング後の感想としても全音域のはっきりした出音のピラミッドバランス傾向のリスニング向けのイヤホンです。
エージングによって高音がかなりはっきりと聞こえるようになった印象です。
全体的にかなりくっきりはっきりと聞こえる高解像度なリスニング傾向の音作りです。
出音の強さのイメージとしては低音≧中音≧高音のイメージです。
音の傾向としては寒色です。
〈高音〉
高音は他の音域に比べると少ないですが、量も十分できれいに聞こえます。
エージングにより量が増えていると思います。
シンバルなどは全く刺さりません。
音の距離としては普通から遠目です。
〈中音〉
中音域は曲によっては最も目立つ音域です。
中音域はエージングによる変化はあまり大きくないですが、もともとかなり高いレベルの中音でした。
サ行の刺さりは感じません。
距離は近め~普通です。
中音の解像度が最も高いと感じること、距離や各音域のバランスから中音域が聞き取りやすいです。
〈低音〉
低音の量は最もあります。
しっかりと深い低音も出ています。
ただ、深い低音の量は多くなく、低音は量が多いにしては少しボワついています。
音の距離は近めです。
〈解像度〉
エージングにより解像度はかなり良くなったと思います。
エージング後に聞き直した際に最も驚いた点でした。
〈分離感〉
分離感はエージング後でもそこまでだと思います。
音場が狭めなこともあり多少ごちゃっとして聞こえる曲があります。
〈音場〉
音場はかなり狭く感じます。
特に中音域がだいぶ近めです。
ただ、この音場の狭いおかげでかなり楽しく音楽を聴くことができます。
中音の近さと量、分離感の高さからボーカルホンとしてもおススメできます。
〈音量のとりやすさ〉
音量の取りやすさは取りやすいと思います。
WM1Aだとハイゲイン22前後で聞いています。
<音以外の評価として>
〈遮音性(音漏れ)について〉
筐体裏側に空気穴が1つあります。
穴の大きさが小さくBAであることもあり、音漏れは有りません。
そのため、通勤・通学用のイヤホンとして使用をお勧めできます。
〈純正ケーブルについて〉
ケーブルはKZのいつものケーブルです。
細いですが、硬めで癖がつきやすいです。
ただ、ゴムケーブルではないので多少ましになっています。
タッチノイズはあります。
持ち運びやすいケーブルとまでは言えないです。
エージング後のまとめとして
AS06の向いている人
・くっきりはっきりな高解像度な出音が好きな人。
AS06の向いていない人
・音場の広いこう分離感の出音が好きな人。
AS06は全音域のはっきりした出音のピラミッドバランス傾向のリスニング向けのイヤホンです。
KZらしく高解像度で出音のバランスもとれた、かなり音の聞きやすいリスニング向けイヤホンとなっています。
携帯でも聞いてみましたが傾向がそこまで変わらないので携帯電話でも聞きやすいイヤホンとなっています。
個人的にはU5000ではかなりお勧めできそうなレベルにあると思います。
KZ社の出音はやはりかなりレベルの高い作りです。
ではでは次回のレビューにて