Revonext QT5のエージング前の特徴としては、キレがあり元気なフラット傾向な出音の寒色イヤホンでした。
エージングによりどのような変化があったのでしょうか。
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、イヤホンのレビューはエージング前とエージング後の2記事を上げることにしています。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は適度な音量で100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
WM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル
中音はボーカルやバイオリン・ピアノ
低音はドラム
をイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
Revonext QT5
<エージング後>
〈全体的な出音〉
Revonext QT5
エージングによって多少高低音の印象が強くなったな、と感じます。
ただ、中音もしっかり出ています。
そのため、弱ドンシャリ傾向としました。
出音の強さのイメージとしては高音≧低音>中音のイメージです。
音の傾向としては寒色傾向です。
各音がしっかりはっきりと聞こえ聞きやすい印象です。
〈高音〉
高音域はかなりはっきりと聞こえます。
高音は曲によっては最も聞こえる音域です。
明るくきれいな高音がしっかりと出ています。
エージング前で刺さりを感じた曲も刺さりを感じなくなりました。
音の距離としては普通程度です。
〈中音〉
エージングにより少し引っ込んだ印象です。
ただ、中音もしっかりと聞き取れます。
分離感が高めなのと距離感がちょうど良くボーカル向きな印象を受けます。
もう少し中音の距離が近ければボーカルホンにぴったりなのですが。
サ行の刺さりは感じません。
距離は普通程度です。
〈低音〉
低音は高音よりも出ていないように聞こえますが、中音よりははっきりと聞こえます。
量もありかなりしっかりと聞こえます。
深い低音は出ていますが量はそこまでありません。
ただ、ぼやけた低音ではありません。
音の距離は普通です。
〈解像度〉
解像度はドライバー数の多さからは高めに感じます。
キレのある出音に聞こえるのは解像度の高いおかげだと感じます。
〈分離感〉
エージングにより変わったのはこの分離感です。
エージング前はかなり被っていた印象ですが、だいぶ改善されました。
ただ、良いとまでは言えず普通程度に改善された、という感じです。
〈音場〉
音場は普通程度です。
ただ、音場が広くないため全体的な音の臨場感があります。
〈音量のとりやすさ〉
音量の取りやすさは普通程度です。
ハイゲイン28前後で聞いています。
<音以外の評価として>
〈遮音性(音漏れ)について〉
Revonext QT5
そのため、音漏れがかなりあります。
通勤・通学用のイヤホンとして使用をお勧めできません。
〈純正ケーブルについて〉
Revonext QT5
ただ、多少癖が強めで柔らかさも普通程度です。
耳掛け部分の被膜も硬くタッチノイズはあります。
持ち運びやすいケーブルとは言えなさそうです。
エージング後のまとめとして
QT5の向いている人
・くっきりはっきりとした元気な出音が好きな人。
QT5の向いていない人
・ゆったりと音楽を聞きたい人。
Revonext QT5
エージングによる変化は高低音が出てきたことと分離感が改善したことです。
そのため、出音はフラット傾向から弱ドンシャリに変わってRevoNextらしいキレのある音と相まってノリの良い臨場感のある音が楽しめます。
ただ、元気な音過ぎて多少聞き疲れしやすい音なのと、音漏れが非常に大きい点はデメリットです。
音がハッキリしていてドンシャリ傾向なのでロック等の明るい傾向の音楽を聴く方におすすめです!
価格を踏まえてもハイコスパなかなりおススメできるイヤホンです!
ではでは次回のレビューにて