2BA+2DD

新メーカーphb社の2BA+2DD機種「phb EM-023」【イヤホンレビュー】

f:id:lzaakki:20180814092839j:plain

phb社から販売されているEM-023をレビューしたいと思います。

RevoNext社から同時期に出た2BA+2DDイヤホンRN-QT3のレビューは

www.akanamo.com

です。

一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。

読者様の購入の参考になれば幸いです。

前提として

この機種は発売時期としてはRevoNext社RN-QT3と同じ時期です。

またも某メーカーのハイエンドイヤホンと筐体やカラーリングが同じです。

ドライバー構成はZS6と同じく2BA+2DDのイヤホンです。

筐体のパクリが無くなれば音のみの評価として会社のブランドイメージが良くなると思うのですが、この辺の考え方の違いが中国と日本の考え方の違いなのでしょうか。

ちなみに、音のみの評価は価格で比べると非常に良いです。

私が購入したのは発売直後の今年の7月でした。

発売直後の購入なので初期型だと思います。

外観等について

〈筐体について〉
筐体はフェイスプレートもシェル部分も金属製です。

バリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。

また、特に色が綺麗です。

初めてphb社のイヤホンを購入しましたが、作りに関してはphb社は本当にキレイです。

写真は左から
phb EM-023、V60、SERIES 2となっています。
f:id:lzaakki:20180814093505j:plainf:id:lzaakki:20180814093511j:plainf:id:lzaakki:20180814093542j:plain

筐体の大きさは全体的にかなり小さいです。
横に長いですが、縦には短いです。

筐体は厚めで、ノズルは短めです。

ノズルの太さはKZ社の他のイヤホンと同じ太さです。

そのため、耳が小さい人の長時間使用は耳が痛くなると思います。

私は長時間使用が痛くなり出来ません。

〈ステム部分について〉
EM-023は引っ掛かりが有ります

そのため、外での使用がお勧めできます。
 
f:id:lzaakki:20180814093852j:plain

〈カラーバリエーション〉
グリーン、シルバー、レッドです。

今回はグリーンモデルを購入しました。

〈購入先・販売元〉
私の購入先はAliExpressのNiceHCK Audio Storeです。

値段は現在Amazonでは7000円前後です。

販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。

保証は一年です。

Twitterをやっている方であれば、NiceHCK Audio Storeのアカウント@hckexinをフォローしてDMを送るとTwitter割が適用できます。

〈外観等〉
箱のデザインはとてもシンプルで黒を基調としてとてもおしゃれです。

f:id:lzaakki:20180814094231j:plain 

〈イヤホンの仕様〉
2BA+2DDの4ドライバモデルです。

再生帯域20-40000Hz

プラグタイプはmmcxモデルです。

f:id:lzaakki:20180814094245j:plain  

〈パッケージ付属品〉
ケーブル2種類、持ち運びケース二種類、イヤーピース三種類(S、M、L)、説明書、保証書と価格が安いのに付属品の種類が大変多いです。

EM-023の良いところとしてこの付属品の多さが素晴らしいと思います。

f:id:lzaakki:20180814094316j:plainf:id:lzaakki:20180814094324j:plainf:id:lzaakki:20180814094331j:plain

音質について

f:id:lzaakki:20180814095942j:plain

<レビューの前提として>

〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。

そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。

一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。

〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。

〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。

今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。

〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル

中音はボーカルやバイオリン・ピアノ

低音はドラム

をイメージしています。

〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。

私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。

ED16では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。

<開封直後>

〈全体的な出音〉
一聴目の出音の感想はフラット傾向のイヤホンです。

形状はZS6やアンドロメダですが、高音ばかりが出ている出音ではないです。 

ただ、高音ははっきりしています。

そこは似ているかもしれません。

出音の強さのイメージとしては高音≧中音≧低音のイメージです。

全体的に音が強めにはっきり出ています。

未エージング状態の出音はなかなか好印象です。

音の傾向としては寒色です。

RN-QT3と同様とてもクールな印象です。

中高音が好きな人にはぴったりだなと思います。

〈高音〉
高音ははっきりとしていて綺麗に出ています。

刺さりはありません。

刺さるギリギリという感じで高音の伸びがあります。

高音はZS6ほど強くはないです。

〈中音〉
高音と同じくらいはっきり聞こえる音域です。

ボーカルは距離としては普通から少し遠い程度です。

きれいにはっきりと聞こえます。

サ行の刺さりは有りません。

女性ボーカルの曲よりも男性ボーカルの方が良い印象を受けました。

〈低音〉
低音もなかなか量が有ります。

ぼわっとしている低音ではなくキレのある低音です。

最近聞いた中でもっとも低音の存在感があるように思います。

ただ、これは量の問題ではなくきちんと分離感があるおかげだと思います。

〈解像度〉
解像度はドライバー数程度という印象です。

ZS5、6系列程度です。

エージング後に期待です。

〈分離感〉
楽器と楽器の分離感は相当高めです。

すべての音域の分離感がとても印象的です。

そのため、スピード感が気持ちいいです。

〈音場〉
音場は普通です。

ボーカルと低音が近めです。

〈音量のとりやすさ〉
音量は多少取りづらいです。

音の取りやすいZS6と同じ音量で同じ程度の音が出ていると思います。

ハイゲイン40前後で聞いています。

<エージング後>

〈全体的な出音〉
一聴目の出音の感想はエージング前とは変わらずフラット傾向のイヤホンです。

フラットと言いましたが、どこの音域も出ていないというフラットではなく、どの音域もかなりはっきりしているというフラット傾向です。 

ドンシャリと書いてもいいくらいなのですが、中音もかなりはっきりと聞こえるモデルなのでフラット傾向としました。

出音の強さのイメージとしては高音≧低音≧中音のイメージです。

多少エージング前に比べて低音が印象的になったという印象を受けました。

エージング後の出音もなかなか好印象です。

音の傾向としては寒色です。

RN-QT3と同様とてもクールな印象です。

派手な音が好きな人にはぴったりだなと思います。

〈高音〉
高音ははっきりとしていて綺麗に出ています。

刺さりはありません。

刺さるギリギリという感じで高音の伸びがあります。

距離としては普通程度です。

〈中音〉
中音もはっきり聞こえる音域です。

ボーカルは距離としては普通から少し遠い程度です。

きれいにはっきりと聞こえます。

サ行の刺さりは有りません。

女性ボーカルの曲よりも男性ボーカルの方が良い印象を受けました。

〈低音〉
低音もはっきりと聞こえ、量が有ります。

ぼわっとしている低音ではなくキレのある低音です。

締りのある低音が出ています。

ただ、低音の量に比べて深い低音が多少出ていないように感じます。

距離としては普通程度です。

〈解像度〉
解像度はドライバー数程度という印象です。

悪くはありませんがそこまで高い印象はありません。

〈分離感〉
楽器と楽器の分離感も普通程度です。

音場がそこまで広くないので分離感があるようには感じませんでした。

〈音場〉
音場は普通程度です。

中音は遠めですが、その他の音域が中音に比べると近めです。

ただ、その分ロックなどの激しい曲ではシンバルやドラムの臨場感があります。

〈音量のとりやすさ〉
音量は多少取りづらいです。

ハイゲイン42前後で聞いています。

携帯でも試してみましたが、携帯でも同様に他の機種よりも1つから2つボリュームを上げました。

ただそこまで、音量が大きくないので携帯電話で聞いている人でもオススメです。

<音以外の評価として>

〈ケーブルについて〉
ケーブルは多少癖がつきやすい硬めのケーブルです。

また、硬さが多少あるのでタッチノイズも有ります。

ただ、音質は付属のケーブルにしてはかなり良い方だと思います。

EM-023の良いところは付属品の多さですが、ケーブルもバランス用(2.5mm4極)と通常の3.5mm3極の2本ついているところです。

ただ、mmcxでなく2pinならば他の中華イヤホンの多くが採用しているので差し替えられたのでもったいない気がします。

〈遮音性(音漏れ)について〉
筐体の表面に4つ、裏面に1つ空気穴があります。

そのため、音漏れは相当大きいです。

なので、通勤・通学用のイヤホンとして向いているとは言えません。

f:id:lzaakki:20180814100151j:plainf:id:lzaakki:20180814100210j:plain

まとめとして

EM-023のメリットとしてやはり低価格イヤホンにしては多すぎるくらいの付属品の多さです。

音質としては派手で分かりやすいイヤホンなので最初のイヤホンとしてはおススメ出来ます。

デメリットとして音漏れが相当あるところです。

また、私にはノズルが大きく装着感が良くないところです。

さらに、2pinモデルのイヤホンをたくさん持っている人にとってはケーブルを差し替えて使えないのでメリットとは言えません。

<おすすめできる人>

・初めて中華イヤホンを購入しようと考えている人。音が派手でコスパが良いです。

<おすすめできない人>

・音漏れが気になる人

・耳穴の小さい人


phb EM-023の良いところは価格が安いのに付属品が大量で、かつ音も良いところです。

phb社は初めてですが、コスパとクオリティは素晴らしいと思います。

今後のモデルも期待が出来そうです。

派手目なわかりやすい音、かつ低価格なので中華イヤホンに手を出そうか迷っている人にお勧めできるイヤホンです。

ではでは次回のレビューにて

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です