Kinera社から販売されているSEEDをレビューしたいと思います。
同じ音傾向のKZ社から出ている1BA+1DDイヤホンES4のレビューは
です。
一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
前提として
この機種はKinera社の3機種目に発売されました。
私はKinera社のイヤホンを聞くのは初めてです。
KZ社やTRN社にコスパで並ぶことが出来るのか試してみたくて中古購入してみました。
ちなみにKinera社の前機種はH3、Bd005Eと言うモデルでハイブリッドです。
1BA+1DDのモデルです。
私が購入したのは5月です。
Kinera社で発売時期により音が変わるというのは聞いたことが無いので仕様は同じだと思います。
外観等について
〈筐体について〉
SEEDはプラスチック製ですがバリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。
デザインもおしゃれで筐体はつや加工がされています。
作りに関してKinera社はKZ社やTRN社よりも上です。
以下、左からKinera SEED、V20、ZSRとなっています。
筐体の大きさはZSRよりも小さいです。
Kinera SEEDは比較写真の通り筐体は薄めで、ノズルも短いのでフィット感は素晴らしいです。
私は耳が小さめなのですがちょうどいい大きさです。
また、ノズルの長さはとても短いです。
そのため、耳の小さい方でも耳からはみ出ない+長時間使用は耳が痛くならないと思います。
私には長時間使用でも問題ないです。
〈ステム部分について〉
Kinera SEEDは引っ掛かりが有ります。
〈カラーバリエーション〉
カラーバリエーションはブラックのみです。
そのため、今回はブラックモデルを購入しました。
〈購入先・販売元〉
私の購入先はイーイヤホンでの中古購入です。
〈外観等〉
箱のデザインはとてもおしゃれです。
写真が貼られています。
箱も頑丈です。
〈イヤホンの仕様〉
1BA+1DDの2ドライバモデルです。
再生帯域20-20000Hz
プラグタイプは2pinです。
〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース三種類(S、M、L)、説明書、保証書と大変シンプルです。
音質について
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル、中音はボーカルやバイオリン・ピアノ、低音はドラムをイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
ZS10では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
エージング後
〈全体的な出音〉
今回は中古での購入ですのでエージング前の感想はなくエージング後のみの感想とさせていただきます。
感想としてはES4等に似た傾向の音です。
傾向が似ているという意味でES4と比較しながら聞いてみました。
出音はフラット傾向の音です。
全体的な音は暖色です。
最近聞いた中では最も暖色だと思います。
出音の強さのイメージは低音≧中音≧高音という感じです。
全体的な音の強さはES4に比べて控えめです。
〈高音〉
高音は出てはいますが、暖色傾向なためキラキラ感があるわけではないです。
刺さりは全くありません。
刺激的な高音が苦手な人には向いていると思います。
〈中音〉
ボーカルが近いと言う感じはありません。
むしろ遠めです。
そのため、とても近いボーカルが好みの人にとってはオススメできません。
音の距離、強さのバランスは良いと思います。
サ行の刺さりはありません。
〈低音〉
低音も強い、という感じではありません。
ただ、3つの音のバランスとしてはちょうどいい音量です。
低音の質はキレキレな低音ではなく少しもわっという音です。
暖色傾向だな、と感じるのはこの低音の影響だと思います。
〈解像度〉
解像度はあまり良くない方だと思います。
KZやTRZなどの1BA+1DDの商品の方が解像度は上です。
曲によっては中音、低音がこもって聞こえます。
〈分離感〉
分離感も並程度です。
音場は広いのですが、分離感がそこまでなので解像度が低く感じてしまいます。
〈音場〉
音場は相当広いです。
縦にも横にも近めです。
残響音は少なめです。
〈音量のとりやすさ〉
ES4やV20よりは取りづらく、ZS10よりは取りやすいです。
1BA+1DDの機種にしては音は取りづらいです。
持ち歩きを数日してみましたが、携帯でも比較的上げなくても良かったので音量はとりやすい方だと思います。
具体的に私はWM1Aでハイゲイン38前後で聴いています。
携帯電話で聞いている人でもオススメです。
音以外の評価として
〈遮音性(音漏れ)について〉
音漏れは中程度です。
ZS6やRN-QT2ほどは漏れていませんがZS5やV20などの音漏れをしない機種に比べるとしています。
ダイナミックドライバ用の空気穴は筐体外側にあります。
音漏れが多少大きいのはこの空気穴が影響しているのだと思います。
ただ、そこまで外の音が入ってくるという感じはありませんので遮音性は悪くありません。
そのため、通勤・通学用のイヤホンとして向いていないとまでは言えませんが是非ともオススメ!とは言えません。
まとめとして
音のバランスからKINERAのイヤホンは初めてだったのですがKZやTRN社のイヤホンに慣れていたせいか少し拍子抜けしました。
このイヤホンを定価で購入するならば中古で購入するか、V20やZDRの方が絶対におすすめです。
音場がとても広いのは大変良いのですが解像度があまり良くないので印象が悪くなっています。
筐体が小さいこと、作りがとても丁寧なこと、デザインが良いことや付属品の多さやケーブルの質の高さ等々は良いのですが、肝心の音がいまひとつです…。
筐体の大きさやノズルの大きさはちょうどいいサイズで長時間使用も可能なので次の商品に是非とも期待です!!
おすすめできる人
・音場の広いイヤホンを求めている人。
・耳穴の小さい人で長時間音楽を聞こうと考えている人。
おすすめできない人
・派手なドンシャリイヤホンが欲しい人。
・耳元で聞こえるようなボーカルホンが欲しい人。
・高解像度なイヤホンを探している人。
1BA+1DDをお探しでこの商品を選択するのならばV20やZSRの方がおすすめです。
もし、暖色傾向のイヤホンならばES4をオススメしたいです。
是非ともKINERAさんには次の商品を期待したいです。
ではでは次回のレビューにて