KZ社から販売されているES3をレビューしたいと思います。
同じ1BA+1DDでKZ社から出ているイヤホンES4のレビューは
です。
一般人ユーザーのレビューなので参考程度にしてください。
読者様の購入の参考になれば幸いです。
前提として
この機種は_KZ社のZS5、6よりも前に発売されました。
そのためか最近レビューしたES4よりもZS5や6に非常に似たイヤホンとなっています。
1BA+1DDのモデルです。
私が購入したのは今年の3月でした。
外観等について
〈筐体について〉
プラスチック製ですがバリや継ぎ目の隙間等も無く大変丁寧に作られています。
作りに関してはKZ社は本当にキレイです。
写真は左から
ES3、V20、ES4となっています。
筐体は薄いですが、縦に長さのあるタイプです。
ただ、長さはそこまであるわけではないので耳に当たって痛いということは私の場合はありません。
これはノズルが長いため筐体が耳からはみ出るためです。
ノズルの太さはES4に比べると多少薄めです。
ノズルにすごい角度がついていますが使用上別に問題はありません。
長時間使用でも耳が痛くならないのは非常にプラスす!
ZS5とES4と筐体のサイズを比較するとサイズ感が分かりやすいです。
しかし、一つマイナス面がありました。
それはノズル部分の銀の耳垢防止の網が購入後すでに外れていたことです。
ここは大きなマイナスですね。
というのも、この網はつけるつけないで音が変わる可能性があるからです。
このパーツは出音が変わる大事なパーツですからしっかり固定しておいてほしいです。
〈ステム部分について〉
ES3は引っ掛かりが有ります。
落ちづらいためありがたいです。
〈カラーバリエーション〉
パープル、ブルーです。
今回はブルーモデルを購入しました。
〈購入先・販売元〉
私の購入先はAliExpressのWooeasy Earphones Storeです。
値段は現在Amazonでは2200円前後です。
販売店はNiceHCK、Wooeasy、Kinboofi等が大手だと思います。
保証は一年です。
Twitterをやっている方であれば、Wooeasy Earphones Storeのアカウント@hulang9078をフォローしてDMを送るとTwitter割が適用できます。
〈イヤホンの仕様〉
1BA+1DDの2ドライバモデルです。
再生帯域7-40000Hz
プラグタイプは2pinで0.75mmです。2pinは0.78mmもあるので注意です。
〈外観等〉
箱のデザインはとてもシンプルで白を基調としてとてもおしゃれです。
今までのデザインはイヤホンの絵が描かれてましたが、今回は写真です。
〈パッケージ付属品〉
ケーブル、イヤーピース三種類(S、M、L)、説明書、保証書と大変シンプルです。
音質について
<レビューの前提として>
〈エージングについて〉
私は実体験からイヤホンにエージングは必要があると思っています。
そのため、レビューの前にエージングをすることにしています。
一応エージング前のレビューもあげていきますのでよろしくお願いします。
〈エージング方法について〉
私のエージング方法は100時間超エージング用音源(オーディオ機器エージング用WAVファイル集の詳細情報 : Vector ソフトを探す!)でエージングし、次に100時間音楽ランダム再生の計200時間超を目安としています。
〈再生機器について〉
その都度記載する予定ですが、基本的にはWM1Aです。
今回はWM1A、アンバランス出力、ハイゲイン出力です。
〈高音、中音、低音について〉
高音はシンバル、中音はボーカルやバイオリン・ピアノ、低音はドラムをイメージしています。
〈イヤーピースについて〉
基本的に付属の物は使わないです。
私の良く使うイヤーピースは、OSTRY、スピンフィット、スパイラルドット、コンプライです。
ES3では主にスピンフィット、スパイラルドットを試しました。
<開封直後>
〈全体的な出音〉
弱ドンシャリ傾向のイヤホンです。
ドンシャリとしては低音が目立つドンシャリ傾向です。
出音の強さのイメージとしては低音≧高音>中音のイメージです。
未エージング状態の出音はKZの中でも好印象です。
音色は完全に寒色です。
ES4を聞いた後だったのでこのキレは印象的です。
〈高音〉
高音は目立ちますが刺さりはありません。
ZS5、6をイメージされると良いと思います。
〈中音〉
ボーカルは近めで音が出ています。
高音、低音と比べると小さめの音量です。
男性ボーカルに比べると女性ボーカルの伸びががいい感じです。
〈低音〉
低音は強め。
ただ、寒色なのでもわっとやぼわっとしている低音ではなくキレのある低音です。
〈解像度〉
解像度は5ドライバ搭載機種には劣りますが、2ドラにしては高いと思います。
キレのある音なのでより良く聞こえます。
〈分離感〉
楽器と楽器の分離感は普通です。
残響音は少なめな印象です。
〈音場〉
音場は普通程度だと思います。
〈音量のとりやすさ〉
音量は取りやすいです。
ZS5、6とほぼ同じ音量です。
音量はハイゲイン35前後で聞いています。
<エージング後>
〈全体的な出音〉
エージング前と後で出音のイメージはほぼ同じです。
クールで派手なドンシャリホンという印象です。
音は寒色です。ZS10、ES4を聞いていたので比較するとかなり違いがあり面白いです。
ただ、キレキレクールなZS5、6の前機種というのは分かる音作りです。
出音の強さのイメージは低音≧高音>中音という感じです。
中音が出ていないというわけではなく、低音、高音が印象強いというだけです。
〈高音〉
高音は印象的で強く出ています。
キラキラ感もありZS5、6の前機種という感じはあります。
刺さりはまったくありません。
〈中音〉
ボーカルは近くはありませんがちょうどいい距離です。
サ行の刺さりもありません。
音場が普通程度ですがその中でもボーカルははっきりと良く聞こえます。
音の距離、強さのバランスは非常に良いと思います。
ただ、とても近いボーカルが好みの人にとってはオススメできません。
〈低音〉
低音は3つの音の中では最も印象的です。
低音はキレとのある低音というイメージです。
ただ、とても強い、というわけではなくバランスの中で強いだけで低音ホンを求めている人には満足させられないと思います。
〈解像度〉
解像度は2ドライバーにしては高めだと思います。
ES4より高域の音がきれいに聞こえます。
〈分離感〉
分離感は悪くないです。
楽器と楽器の音の違い、左右に音が分かれたときもわかりやすく聞こえます。
〈音場〉
ES4よりも音場は広いです。
ただ、広いとまでは言えないですが普通よりは少し広めだと感じます。
残響音は少なめです。
〈音量のとりやすさ〉
ES4、ZS5、6と同じ大きさが出ています。
持ち歩きを数日してみましたが、携帯でも比較的上げなくても良かったので音量はとりやすい方だと思います。
具体的に私はWM1Aでハイゲイン35前後で聴いています。
携帯電話で聞いている人でもオススメです。
音以外の評価として
〈ケーブルについて〉
ケーブルはゴム感の強いものです。
ケーブルのクオリティはZS5、6と同程度だと思います。
ケーブルとケーブルがくっつきやすい素材なのでZS5、6と変わらず良く絡まります。
まとめた際にはほどきづらいです。
また、あまり音の良い線材とは言えないのは同じです。
タッチノイズは強めなので歩きながらは気になります。
今までと同じできしめんケーブルがオススメです。
〈遮音性(音漏れ)について〉
高いレベルで漏れていません。
ダイナミックドライバ用の空気穴は筐体内側にあります。
DD用の空気穴が3つありますがそこまで漏れていません。
音漏れはES4、ZS5と同程度に漏れてません。
そのため、通勤・通学用のイヤホンとして向いていると思います。
まとめとして
ZS5、6の前機種なので音のバランスが似ています。
ケーブルが少しひどいので歩きながら聞く人にはリケーブルがおすすめです。
解像度も価格の割に高いです。
価格が安いことに加え音も派手で分かりやすいため万人受けするモデルだと思います。
おすすめできる人
・価格の安いドンシャリイヤホンを求めている人。高音、低音好きな人にはぴったり!
・この価格帯では高解像度なので携帯電話等の付属イヤホンから脱却したい人
・音漏れの少ない通勤用イヤホンを求めている人。
おすすめできない人
・ボーカルの近いボーカルホンが欲しい人
・歩きながら聞きたいけど、リケーブルはしたくない、という人
派手目なわかりやすい音、かつ低価格なのでES4とはまた違った良さがあります。
価格お安めのKZ社イヤホンを考えている方は中低音のES4、ドンシャリのES3という違った個性のあるモデルです。
どちらかお好みのモデルをお求めになるのが良いと思います。
ではでは次回のレビューにて